2010年05月18日 (火) | Edit |
時代は進み、色々なセキュリティシステムが登場しました。

マンションですとオートロックなんて言う物は、有って当たり前。

窓や玄関ドアの防犯センサー、不在時に訪れた人の顔を録画するシステム、鍵がないと動かないエレベーター、静脈や指紋の認証システムまで、各物件競い合うように採用しています。

僕が今売っているマンションもその例外ではなく、高いレベルのセキュリティシステムを売り文句にしています。



しかし残念ながら、どんなセキュリティであろうと万全ではありません。

本当に悪意のある人間は必ずと言って良いほど、すりぬけて侵入します。



特に過信してはいけないのが『1階のオートロック』と『鍵がなければ動かないエレベーター』です。

一見、ガードが固そうに見えますが、入館者の後について入れてしまいます。

一旦中に入ってしまえば、玄関付近のメーターボックス(給湯器などが有るスペース)を物色し合鍵を探したりします。



僕の売っているマンションでも先日、同じことが起こりました。



2人組の男性が「オートロック」と「鍵がないと動かないエレベーター」を突破してマンションに侵入してきました。

宅急便のお兄さんの後について入ったようです。

たまたまこの2人組を見かけた住人の方から販売事務所に電話が入り、僕が男たちを見つけてそれとなく出て行ってもらいました。

やはりメーターボックスを開けて何かをしていたんです。

その後、管理会社に連絡し、管理会社から警察に話をしてくれたようです。

未遂に終わってなによりでした。

※今後は後について入られないように対策を講じています。



このようなセキュリティでも、いとも簡単に破られてしまいます。

もし玄関の鍵を掛け忘れていたお宅が有ったら・・・

そう思うとゾッとします。



マンションというのは、「隣近所と付き合わなくて良い」としばしば勘違いをされます。

本当は「隣近所と付き合わないという生活ができる」なんです。



理想を言うと、隣近所とは親しくしておいた方が良いのです。

上下階の騒音問題も仲が良い方の子供さんが騒ぐのとそうでない方の子供さんが騒ぐのでは印象が全く異なります。

また、コミュニケーションを取っておくと見ず知らずの人間がいたら気付く事が出来るんです。



そう、防犯の最後の砦は人の目なんです。機械に頼りすぎず、人の輪で防犯力を高めたいものですね。








2010年05月12日 (水) | Edit |
サッカー日本代表のメンバーが発表されたからでしょう、ツイッターではサッカーの話題が多くつぶやかれていました。

そこでふと思い出したのが、昨年の12月に読んだ本『決定力不足でもゴールは奪える』(杉山茂樹著 双葉新書)の事です。

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この本に書いてあるサッカー理論と僕の営業に対する考え方が同じだったので、とても印象に残っています。



サッカーと営業。

一見、何も繋がりがないのに共通点があるものですね。

僕にとっては非常に有意義な本でした。



『決定力不足』

サッカーでは良く聞くフレーズです。日本代表にはこれが不足していると。

試合を見ていて思うのですが、確かにあきれるほどシュートが入らない。

一方、対戦相手はあっさりと日本から得点を奪う。

見ていると「何やってんだ!」という気持ちにもなります。

これはFWの責任だろうと。



営業でも『決定力=クロージング力』が成績を左右すると言われています。

一般的にクロージング力とは、お客様に「買う」という結論を出していただくためにどのようなフレーズを使って迫るか、またクロージング後に「買いません」的な返答が帰ってきた時にそれをどうやって覆すか、これらの総合
的な力量の事を言います。

巷にはクロージング力向上のためのハウツー本があふれていますし、実際の営業現場でもクロージング手法の教育は重点課題です。



これは一般的な認識として正しいでしょう。

しかし僕は、クロージング力はさほど重要ではないと考えています。

よく『魔法のクロージングトーク』なんていうタイトルの本を見かけますが、そんなものは存在しません。



「買います。」

「決めます。」

「お願いします。」



クロージングとは、このようにお客様に言っていただくための通過儀式に過ぎないんです。

実はクロージングをする段階では95%勝負が決まっています。

だって、いくら上手にクロージングされたとしても欲しくないって言っている物を買うなんて、詐欺的な商法に引っかかるか、運悪く(良く?)超腕利きの営業マンにつかまる以外には考えにくいでしょう?

大切なのはクロージングにいたるプロセスで、どのようにして買う気になっていただくか、なんです。



初対面の印象。
潜在的なニーズのヒアリング。
自分が扱っている商材とお客様のマッチング。
自分自身の魅力。
お客様との相性。
商材の見せ方。

など、多岐にわたる商談プロセス上の好印象の積み上げで勝負は決まります。



①あ、いい営業マンだ。
②え?これ素敵。
③お、今持っている物より良いなぁ。
④うん、これなら何とかとか買えそう。

ちょっと乱暴ですが物を買う時の心の動きってこんな感じですよね。

④まで行き着いたら、僕たち営業マンは「いかがなさいますか?」(いわゆるクロージング)と一言言うだけで、お客様から「買います。」と言っていただく事ができます。



クロージングで苦労をする人は①~④が上手く出来ていないかタイミングが早すぎるということです。



クロージングとは、『欲しくないものを買わせる力』ではなく『欲しいと思っている人に気持ちよく「買います」と言っていただくための後押し』なんですよ。

誤解を恐れずに言うと、クロージング力が0に近くても物を売ることはできます。



この話とサッカーがどう絡むのか?



ここで冒頭に書いた本の内容をご紹介しましょう。

※サッカー理論には詳しくないですので、営業の考え方と絡むところだけまとめてみました。



日本は長く守備的なサッカーに支配されてきたため決定力、得点力不足に陥るのは当然。

であれば、決定力が不足していても点が取れようにしようよ。というのが著者の主張。

どんなストライカーでもシュートを決めることができる場面を数多く作ること、決定力よりもそこに至るプロセスが大事だと。



ゴールを奪うシーンから逆算してゴールへのルートを描く事が、正当かつ効率的な考え方とも言っています。

※こういった話がベースで、日本代表のフォーメーションや戦術、選手起用の話、日本サッカー界の問題点、監督交代についても持論を展開されています。



僕は、サッカーというのは、点が取れなければフォワードが悪いと思っていましたが、一概にそうとは言えないということを、この本で知りました。

スーパーストライカーがいれば話は別なんでしょうが、いなければそこに至るプロセスを重視する。

僕にとっては「目から鱗」でした。



僕を含めた多くの人が「凡人」です。

なので、お客様の意向を覆すような豪腕営業マンにはなれません。

そう、僕たち凡人は決定力が不足しているんです。

それならば、そこに至るまでのプロセスを大事にして決定力がなくても成績が上がるようにすれば良い。

営業もサッカーもプロセスが大事というお話でした。



※そういえばイチロー選手も「プロセスが大事」と言ってたなぁ。でもそれを放送した番組は「結果が出なくても努力をすることが大事」と的外れな事を言ってたぞ。。。

※サッカーW杯、もちろん日本を応援します!

本のデータ
「決定力不足」でもゴールは奪える
杉山茂樹著 双葉新書001 840円
第一章 決定力不足という誤解
第二章 攻撃的サッカーへの意識改革
第三章 中盤至上主義の弊害
第四章 点を取るための布陣論
第五章 日本式プレッシングサッカーの現在地
第六章 サイドを制するものは試合を制す
第七章 ウイングストライカー論
第八章 ゴールは逆算するものである
第九章 最後の提言







2010年05月08日 (土) | Edit |
人から聞いた話ですが、こんな事はあってはならないと思います。

あるマンションのバルコニーでの出来事。

お引渡し前の内装手直し工事をしていると思われる職人さんがバルコニーでタバコを吸っていたそうです。

しかもタバコの灰はチョンチョンと下に落としていたらしい。。。

このマンションは国道2号線からよく見える場所に建っていて、信号待ちをしている車から今回の出来事を目撃したとの事でした。

タバコの吸殻はどうしたか確認していませんが、まさか・・・



マンションは非常に多くの人間がかかわって作られます。

売主
設計士
販売業者
建設会社とその下請けさんたち。

誰しもが心に留めておかなくてはいけないのは、自分ひとりの行動でそのマンションの印象を台無しにしてしまう事があるという事です。

末端の末端までこの意識が徹底されていないと(そもそも指示を出す側に徹底されていなければ意味がありませんが)今回のような行動を取ってしまいます。



「見られてないだろう」で済まされる問題ではありません。

また、仕事をしている側からすると「日当でいくら」という感覚かもしれません。

でも扱っている商品は「何千万円」もするのです。

ここの感覚がずれてしまうとお粗末な行動をしてしまいます。



「羞恥心」と「プライド」この2つが欠けた人間ほど醜いものはありません。



今回の事はマンションに携わる人間として非常に恥ずかしく思います。

人の振り見て我が振り直せ。

まずは自分から。そして周りの人間へと、広げていかなくてはならない、そう思える出来事でした。


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2010年05月06日 (木) | Edit |
多くの方が『お風呂に窓が欲しい』と言われます。

『換気に便利だから』という理由を挙げる方が多いんですよ。

換気扇が付いていない昔の住宅は窓がないと換気が出来ませんので、窓は必須でした。

でも換気扇が付いていれば窓を開けなくても換気が出来ます。

なので機能的には窓はなくても良さそうです。



それでも『換気をする時には窓を開けたい!』という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、僕もここ何年かで知ったのですが、換気扇を回して換気をする時にお風呂の窓を閉めなくては、正しい換気が出来ないんですよ。



例えば、パナソニック電工のウェブサイトには、換気方法についてこのように書かれています。

1.入浴後にタオルなどで、浴室の水分を軽くふき取ります。
2.浴槽にお湯がある場合は風呂蓋をします。
3.窓を開け蒸気を出してから窓とドアを閉めます。
4.換気扇の電源を入れます。

大事なところなので、もう一度書きます。



『窓を開け蒸気を出してから窓とドアを閉めます。』



この文章のキモは、『窓を閉める』と書いてある箇所です。





少し説明を加えましょう。頭の中でイメージしながら読んで下さいね。

窓は比較的高い位置に取り付けられていますよね。

比較的高い位置にある窓を開け換気扇を回すと、窓と換気扇の間でしか空気のやり取りが行われません。

つまり浴室内の天井付近の空気しか入れ替わらず、窓よりもずーっと下に位置する床の空気は入れ替わりにくくなります。

そして、床が濡れている時間が長ければ長いほどカビは生えやすくなります。



窓と入口のドアを閉めて換気扇を回すとどうなるか?

入口ドアの下のほうに空気の通る隙間=通風口があることはご存知ですか?

換気扇を回すと床近くにある通風口から空気を吸いこみます。

吸い込まれた空気は浴室内の床の湿気と一緒に天井の換気扇に吸い上げられる事になります。

そうすると浴室全体の空気が入れ替わるので乾きが早くなり、カビが生える可能性が減ります。



『窓を開け蒸気を出してから窓とドアを閉めます。』とあるのに、『窓がないと蒸気が出ないじゃないか!』というご指摘もあるでしょう。

この場合は換気扇を回す時間を長めに設定すれば良いだけです。

僕の自宅では換気扇は5.5時間、タイマーで切れる様にして回していますが、8時間ほど回せば蒸気が逃げていなくても充分でしょう。



『だったら、窓がなくても良いかも・・・』

このお話をさせていただいたことで、窓あり浴室を希望されるお客さまに窓なし浴室のマンションを買っていただきました。

↓ココ大事なところ!
立地や間取りが自分にぴったりの物件なのに『お風呂に窓が付いているどうか』にこだわりすぎて、良い物件との縁を逃さないで欲しいんです。

逃した魚は意外と大きいんですよー(笑)。


※ちなみに僕の家のお風呂には窓が付いていますが、共用廊下側で人が通りますので窓を開けてお風呂に入っていても、自然と無言になってしまいます。また窓があると、冬は寒いんです。窓付きのお風呂を使ってみての印象ですが、思ったより良くないなぁと思っています(苦笑)。


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2010年04月24日 (土) | Edit |
家を買っていただく仕事をしているのにこんな事を言うのは変かもしれません。

でも、これは僕の実感です。

作戦でも何でもありません(笑)。



家を買って(建てて)一人前だ。

なんていう風潮があったのは一昔前ですが、これって今でも根強く残っています。

でも別に良いんですよ、家を買わなくったって。



金銭的な支出の多さだけ考えれば、家を所有している方が支出は断然多いです。

ローンで買えば毎月・ボーナス月の返済が、マンションなら管理費や修繕積立金が、一戸建てでも外壁の塗りなおしやシロアリ防止の処理費用が、その他固定資産税など、様々な支出があります。

それに引き換え賃貸の場合には、家賃と2年に一度の火災(家財)保険料、あるいは賃貸の更新料のみです。

家を買うと住宅以外に回すお金が減るので、実は内需拡大には寄与していないという統計もあるぐらいです。


「家賃がもったいないから家を買いたい」という相談はしょっちゅう受けます。

でも家を買うと家賃以上の負担が待っているんですよ。

そっちの方がもったいないと思いませんか?



本当は1,000円の買い物で終わらせるはずだったのに、駐車場代1時間380円のサービスを受けるためにもう1,000円買い物をする、差し引き620円の支出増となる。

これと同じ事ではないでしょうか?

そう、お金の事だけ考えれば家なんて買わない方が得なんです。



それでも家を買いたい?

どういう事なんでしょうか。

「今よりも便利な場所に住みたいから。」

「今よりも広い家に住みたいから。」

こんな理由を良く聞きます。


「年齢的にそろそろ」っていう理由もありますよね。

でも一番考えて欲しいのは、『家を買うことでどんな幸せが待っているか?』『家を買うことであなたやあなたの大切な家族は何と言って喜ぶか?』と言う事です。



想像してみて下さい。

リビングに大の字になって寝そべって「家って良いなぁ。」とニマニマするあなた自身の姿、あるいは自分の部屋をもらった一人娘が「お父さん、ありがとう!」って言う姿。

家は、その中に暮らす人が幸せになるための器に過ぎないんです。



高い買い物ですから色々とこだわりたいのも無理のない事です。

設備や寝室の形状などにこだわりたいのは良く分かります。

それが「自分や家族の幸せのために家を買うんだ。」という本筋から外れていなければ良いんです。

この気持ちを忘れてしまうと、迷走してしまい決してうまくいきません。



家を買う、買わないというのは、さほど大きな問題ではないんです。

自分と家族が幸せになるためにどういう形の器に住むか、ただ、それだけです。



皆様が良い器と出会うお手伝い。

それが僕たち不動産業界に勤める者の責務です。

一人でも多くの方に幸せになっていただきたい。僕たちのモチベーションの源流がそこにはあります。