白目をきれいに
2012年05月06日 (日) | Edit |
今月の掲載本数は6本。

いつもと比べると少なめに感じられるが、知らない人が読めば大酒飲みと言うレッテルを貼られてしまうに違いない(苦笑)。

話は少しずれるが、日本酒の銘柄には●●正宗(まさむね)というのが多く、前から不思議に思っていたのでちょっと調べてみた。

諸説あるようだが、一番しっくり来たのは、『灘の「桜正宗」の蔵元が予てより親交のあった元政庵の住職を尋ねた時、机の上に置かれていた経典に書かれていた「臨済正宗」の文字を見て「正宗(せいしゅう)」が「清酒(せいしゅ)」に語音が通じることから、「正宗」を樽印にした事が始まり。』という説だ。

菱正宗・菊正宗・甲子正宗。

僕が飲んだ事のある正宗はこんなところだが、日本全国には何とか正宗という酒がたくさんあるんだろうなぁ。

そんな事に思いをはせながら、今月のイントロはまじめな雰囲気の中、締めたいと思う。




三光 蔵出純米 ★★
三光正宗 岡山県新見市 720ml ?円 フレスタ@佐伯区海老園

三光正宗は、1913年(大正2年)の創業。

所在地である新見市は岡山県の北西部にある市で、西は広島県、北は鳥取県と接している。

結構寒そうな地域だ。

この蔵は、初代の宮田重五郎がアメリカに移りイチゴ農園の経営などで成した財で創業された蔵との事。

いわばアメリカンドリームの末に生まれたとも言える。



以前から蔵の名前は知っていたが、岡山の酒は広島市内には意外と揃っておらず、飲む機会がなかった。

そんなある日、フレスタに酒の仕入れに行ったところ本酒を発見したので購入した次第。



味わいとしては、甘さ先行だが一瞬遅れて辛味が追いかけてくる。

仕舞は軟水の如く柔らかい口当たりだ。

原酒のためアルコール度数が高めなのだが、わりとすいすい飲めてしまうお酒かな。

食事との相性も悪くないので、僕は食中酒として飲んでみた。







醸し人九平次 彼の地 ★★★
愛知県名古屋市 萬乗醸造 720ml いただきもの

蔵については2011年12月の記事を参照の事。

本酒はいただきものとして我が家にやってきた。

ありがたやありがたや。



最近飲んだ中では、吟醸香が華やかな部類。

酸味と米の旨みがメインで感じられ、仕舞に苦味を効かせているタイプ。

開栓初日の印象としては、酸味の効き具合が良く、僕の好みに近い酒だと感じた。



開栓して2~3日経つと、香りも味も減退。

予想通りの展開とはいえちょっとつまらないと思ったので、1週間ほど常温で放置してみた。

すると開栓当初の旨みと酸味が復活。

常温放置の効果があったかどうかはわからないが、どうやらこのお酒は、常温で飲むのが一番良いのかもしれない。

次回飲む機会があれば、このことを忘れずに初日から常温で飲んでみたい。







松竹梅 白壁蔵 純米生もと ★★★
京都市伏見区 宝酒造 720ml 1180円 フレスタ@佐伯区海老園

松竹梅を醸す宝酒造は、超大手酒造メーカーだ。

タカラ缶チューハイや「しょ、お、ちっく、ばいぃ~」(渡哲也)のCMで皆さんもご存知だろうと思う。

寶酒造自体は1842年(天保13年)に創業し、当時の日本酒の石高は200石程度。

現在では連結売上高2000億円(2010年3月期)に迫り、親会社の宝ホールディングスは東証一部上場という大企業群の一員だ。

僕自身は酒造メーカーのお酒はめったに飲まないんだが、今回はちょっとした好奇心で購入。



生もとっぽい酸味はあまり感じられず、低音域の旨みが感じられる飲みやすい酒だ。

ある意味無難な旨さ。

これはこれで、大手メーカーの得意分野なのかもしれないな。







環日本海 純米にごり 白ぶた ★★
島根県浜田市 日本海酒造 300ml 470円 フレスタ@佐伯区五日市中央  

いつものフレスタにふらりと立ち寄った際、ラベルがかわいく純米にごりだったため購入したのが本酒だ。

日本海酒造は1888年(明治21年)に創業。

今はどうなっているか知らないのだが、今から20年近く前は蔵のある浜田市三隅町は、30センチほどの大型のキスが釣れる事でも有名だった。

このクラスのキスのことを「ひじたたき」と呼び、つれたキスの頭を持つと、尻尾で肘を叩かれるところからそう呼ばれるようになったとの記憶がある。

さて本酒はほんのりと甘く、少しだけ苦味が利いたにごり酒。

ライトな感じのお酒だが悪くはないと思う。







風の森 純米無ろ過生原酒 露葉風(つゆばかぜ)70 ★★★★
奈良県御所市 油長酒造 720ml 1,260円 大和屋酒舗@中区胡町

久々に大和屋に訪れた際、冷蔵庫内に凛と佇む酒瓶を発見。

それが今回購入した風の森と言う酒だ。



本酒を醸す油長(ゆうちょう)酒造は、大阪府と奈良県の境にそびえる金剛葛城山系の麓にある。

油長酒造は、日本酒発祥の地と言われる奈良県に1719年(享保四年)に創業し、300年近い歴史を誇る老舗の酒蔵だ。

酒造りにおいては色々と拘りがあるようで、全量純米無ろ過生原酒で、かつ責め部分をカットした酒との事。

使用酵母は協会7号だそうだ。

と、色々と書いてきたが、これらは全て飲んだ後に知ったこと。



本酒の購入の決め手は、凛とした佇まいとラベルに書かれたもろみ日数。

ま、普通はもろみ日数なんて書かないので、自信や拘りがあるんだろうという読みだ。



開栓直後、瓶口から伝わってくるのは米感と強そうな酸味。

しかし実際に飲んでみると、丸い舌触りがベースにあり、米の旨苦と舌先のピリピリ感が特徴のように感じた。

初日は正直なところ期待はずれだったが、2日目には身にまとっていた薄いベールが取れ、旨みと酸味が前面に出てきた。



3日目は初日ほどではないがやや円やかな傾向に。

生原酒ゆえに、こういう変化を楽しめるのは嬉しい。

他のスペックも数種類揃っていたので、何本か飲んでみたいと思わせてくれる蔵の登場だ。

なおタイトルにある露葉風(つゆばかぜ)は奈良県でしか栽培されていない酒造好適米で、全国でも数蔵しか使っていないそうだ。







山吹極 純米生もと無ろ過原酒 H19BY ★★★
山形県西村山郡 朝日川酒造 900ml ?円 大和屋酒舗@中区胡町

風の森と同時に購入したのがこの山吹極だ。

本酒を醸す朝日川酒造は1848年(嘉永元年)の創業。

長期熟成酒に強い蔵との事で、この蔵に残る最古の酒は1918年(大正7年)のものだそうだ。



さて本酒は大和屋の常温棚の中からチョイスして購入。

本酒を選んだ最大の理由は、酒米が山酒4号だったからだ。

これは昨年飲んだ田むら(東京都)でも使われていた酒米であり、ほっこりとした米感が僕のツボはまる旨さだった。

なので、本酒も僕に合うのではないかと思った次第。



実際に飲んでみると、香りは生もとらしく、しかし飲み口はくぐもった埃っぽさと少しの酸味を伴い、米の旨みが感じられる。

本当は燗にして飲むのが良いんだろうが、日中の気温が20度という日が続いていたこともあり常温のまま完飲。

いつものことだが、少し待てば涼しい日もあるだろうに、手元にあればあるだけ酒を飲んでしまう我が身が憎らしい(苦笑)。





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