白目をきれいに
2015年01月10日 (土) | Edit |
今月の掲載酒

■栄光冨士 本醸造
■ワンカップ オー
■やまとしずく ユキノヤマト
■開春山口 四年熟成
■モルトカモキ
■越の寒中梅 特別本醸造
■梵 純米55



年末年始はどのようなお酒と過ごされましたか?

我が家では、「梵 純米55」、「梵 日本の翼」「鳴門鯛 山廃純米吟醸原酒」「笑四季 センセーション黒ラベル濁り」を新たに調達し、一通り開栓。

梵 純米55以外の感想は来月の記事に譲りますが、それなりに楽しく過ごせたのではないかと感じております。



在庫の「栄光冨士 本醸造」は完飲。

「開春山口四年熟成」は開栓後の変化を経て、開栓時のドライな味に逆戻り。

親からもらったお酒5本中4本は残念ながら手付かずです。

ま、順次飲んでいこうと思います。



ところで、お酒を良く飲む方にはヘパリーゼの愛用者が多いことと思います。

僕は専ら液体のを愛用していたんですが、友人の勧めにより錠剤に変えたところ、液体よりも安価で効き目が良いように感じました。



僕が買った「新ヘパリーゼプラス100錠」は、1回2錠で50回分入って2,000円程度。

アマゾンだったら1,300円台です。

これ、おススメですよ!

って、何の話をしてるんだろうか(笑)。



(評価は、なし~★★★★★。筆者自身の好みでの評価です。)




栄光冨士 本醸造 ★★★
醸造元:冨士酒造(山形県)



近所の石川酒店で見つけた栄光冨士の本醸造。

以前の僕なら本醸造を一升瓶で買うなんて考えられませんでしたが、それだけ好みの幅が広がったということなんでしょう。



冨士酒造は「へうげもの」という歴史漫画とタイアップして、「虎穴」という日本酒をリリースしているとの事。

古田織部や千利休、加藤清正などのバージョンがあるようです。

調べてみると、冨士酒造は加藤清正の縁故者らしいので、コラボが実現したんでしょうかね。



さて、このお酒は本醸造なので、常温保管から開栓してみました。



瓶口からは、辛そうな香りとツンと鼻を突くアルコール臭が感じられます。

実際に飲んでみると口当たりは柔らかく、米由来の甘みと旨味に続いて辛さと苦味で切れを出している感じです。

余韻に残るのは、蒸した米の香り。

これ、下手な純米よりも断然旨いですね。



試しに燗にしてみましたが、案外と平坦な印象で、もっと膨らむかと思いました。

これなら開栓1週間後の米っぽい常温の方が旨いですねぇ。



この本醸造は、嫌なところは全くなく、米感のある旨い辛口酒。

甘辛い根菜の煮物と合わせると、なかなかの相性を見せてくれました。

こういうのを飲むと、スペックではなく味で評価するべきという思いが強くなりますね。







ワンカップ オー ★
醸造元:大関酒造(兵庫県)



スーパーに買い物に行った際、ふと目に入ってきたこのお酒。

そいや、AKBの指原さんがコマーシャルしてたなぁ。

大関なんて何年も飲んでいませんので、興味本位で買って飲んでみました。





ほんのり乳酸系の香りが感じられ、飲んでみると最初から最後まで中程度の平坦な甘さが続きます。

空気を含ませると、辛口にシフト。

アルコール感や刺激臭は全くなく、ワンカップ大関派には物足りないであろう一本ですな(笑)。







やまとしずく 純米吟醸 ユキノヤマト ★★★
醸造元:秋田清酒(秋田県)



たまにはビューティーな新酒が飲みたいねぇと思い、石川酒店で見つけたのがこのお酒。

秋田清酒は刈穂と出羽鶴の2つの蔵を有していて、「やまとしずく」は出羽鶴の方で醸しているんだそうです。



「やまとしずく」自体は何度か飲んだ事があったんですが、この「ユキノヤマト」という銘柄は初めて見ました。

薄く濁った酒に白いラベル。

飲む前から期待を高めてしまい、「写楽(福島県)」のささめゆきレベルの旨さを期待してしまう自分がいます(苦笑)。

随分とハードルを上げてしまいましたが、果たしてどんな感じだったでしょうか。





開栓直後は、ほんわかとフレッシュなお酒の香り。

パッと華やぐ吟醸香よりも、この手の含みのあるたおやかな香りの方が好きだなぁ。



濁り部分は底に沈んでいますので、混ざらないように透明な上積み部分だけぐい呑みに注いでみました。

さらりと消える旨味の中に、軽く効いた苦味がアクセントになっています。

少し物足りない感もありますが、これはしかと旨いお酒。



濁り部分を混ぜてうす濁り状態にして飲んでみると、甘みと旨味が少し増え、新たに酸も感じられるようになりました。

穏やかではありますが、甘みと酸味の系統は梨のよう。



「写楽」のささめゆきは華やかさのあるお酒という記憶がありますが、それと比べるとやや地味に感じられるのが本酒です。

とは言え、どちらも旨い酒である事には間違いなく、4合瓶程度であればあっという間に無くなってしまうんですよねぇ(苦笑)。







開春山口 生もと 四年熟成 ★★
醸造元:若林酒造(島根県)



この日の夕食は、すき焼き。

結婚して10ウン年になりますが、自宅ですき焼きを食べるのは初めてでございまして。

このくらいの年数が経っても「お初」が残っていると、新鮮な気持ちになれるものです(笑)。



さて、すき焼きに合うお酒をと思い、石川酒店で買い求めたのが「開春山口」。

辛口が良いですよねとの問いに、ドライなこのお酒が良いよとの答え。

即答いただいた事もあって、このお酒にトライです。




ぐつぐつ煮えるすき焼きを前にして、冷え冷えで開栓してみました。



香りからは熟成した雰囲気が十分に感じられます。

実際に飲んでみると、熟成感がありながらも超端麗な味わいで、口当たりは非常にドライ。

冷え冷えだと、生もとっぽさは感じられません。



50度位まで温めてみると、生もとらしい酸がようやく感じられ、ぴりぴりとした辛さが顔を出してきました。

が、ドライすぎて熟成感が先立ち、人によっては飲みにくいと思われるかも。



開栓から3日目には多少の旨味が乗ってきて、初日よりも良いように思いました。

残りは1合程度ですが、常温で少し置いてみようと思います。







モルトカモキ ★★★
醸造元:賀茂輝酒造(東広島市)



東広島市西条の酒蔵のほとんどは、JR西条駅の東側に集まっていますが、賀茂輝酒造があるのは駅の西側。

ぽつんと離れていますが、実際に行ってみると喫茶コーナー併設でなかなか楽しめる酒蔵だったんです。



そんな賀茂輝酒造が敷地をマンション業者に売ったと知ったのは、中国新聞の朝刊。

そしてその後に知ったんですが、酒造組合からも脱退されているようです。

色々とご事情がおありなんでしょうが、寂しいですね。



さて、このお酒はアルパーク天満屋1階の酒売り場で見つけまして、これも何かの縁よねと思い、買って帰った次第。

飲むのがもったいないので寝かしても良いかなと思いましたが、お酒は飲んでこそ。

踏ん切りをつけて、冷え冷えで開栓してみました。





瓶口からは軽い熟成香が。

一口飲んでみると、醤油にも似た香りが鼻に抜け、適度な辛味と醇な旨味が通った後に再度熟成香が感じられます。

そして原酒(モルト)らしい力強さはなく、アルコール度数18度台にしては馴染みやすい酒質ではないでしょうか。



旨味が印象に残る酒で、どちらかというと食後にゆったりと味わいたくなるタイプです。

またどこかで出会えたら、買っておきたいと思います。







越の寒中梅 特別本醸造 ★★
醸造元:新潟銘醸(新潟県)



実家の掃除をした際に親からもらったお酒です。

自分では新潟のお酒を買うことが少ないので、ありがたく飲ませてもらいました。



常温保管からの開栓です。



ぐい呑みに注いだ時点では、香りはほとんど感じられません。

実際に飲んでみると、つるんとした舌触りで初手には酸味、続いて終始感じる辛味とややくどい甘みがやってきます。

後口には苦渋が。

てっきり端麗辛口かと思っていましたが、辛味もありながら味が感じられます。



開栓二日目は酸が目立ってきましたが、同時に後に残る苦渋も強くなった気が。



こう言っては失礼なんですが、案外「飲める」お酒でして、どちらかというと魚との相性が良さそうに思いました。







梵 純米55 ★★★
醸造元:加藤吉平商店(福井県)



このお酒は、酒商山田で購入した年末年始用の酒3本の内の1本です。

同時購入した梵の日本の翼との飲み比べが主目的ですが、1本は熱燗向きの酒があってもねと思い、燗酒推奨銘柄の中からのチョイス。

日本の翼に先んじて、大晦日の夜に常温保管から開栓してみました。





開栓直後は、アルコール感を内包した香りが。

実際に飲んでみると、確かに燗向きだよねと思わせる酸が来て、梵らしさ満載の旨味と甘みがやって来ます。

早速、50度ほどに温めてみると、梵らしい香りが開き、米感ほんのり。そして、辛味がベースにある事が感じられます。



梵というお酒はこれで4種類目ですが、本酒のような廉価版でも十二分に旨いですし、どれを飲んでも梵らしさが出ています。

開栓当日に夫婦で8合程度飲んでしまいましたが、飲み飽きしない素敵なお酒。

飲み納めにふさわしい一本でした。




(了)


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