2014年04月04日 (金) | Edit |
ツイッターのアプリ経由での投稿やFBグループ内の投稿など、気を付けて探してみると、日本酒に関する投稿を見つけることが出来る。



銘酒中心に飲む方。

知られていない地酒中心に飲む方。

その飲み方は様々だ。



僕自身は、いろいろな種類の酒を飲むことが楽しい。

一般的な酒好きは手を出さないと思われる酒も、そういうところを突いて飲むのが面白いと感じている。

若干、コレクター的な趣向が強いのかもしれない。



さて、今月の掲載は7本。

笑四季のアンタイド赤ラベルが頭一つ抜けているが、三谷春も意外と良かった。



(評価は、なし~★★★★★。あくまでも個人の主観による。)



島の香 上撰 ★★
江田島市能美町 津田酒造 300ml 300円程度 蔵で直接購入

江田島市は、2004年に安芸郡江田島町、佐伯郡能美町・沖美町・大柿町の4町が合併して出来た新しい市だ。

島の形はV字。

合併前は、人差し指側が能美島で中指側が江田島と言われていたが、「2つの島が地続きなのか!」と他の都道府県からの転勤者に驚かれた経験がある。

江田島は、海上自衛隊幹部候補生学校や第1術科学校があり、その道がお好きな方には全国的に知られているだろう。

一方の能美島は、個人的には友人やクラスメートが能美島から広島市内の高校・大学に通っていたので馴染みはあるが、一般的にはマイナーな存在と思われる。



そんな能美には三高・高田・中町と比較的近距離に3つのフェリー乗り場があり、宇品行きの定期航路が運行中。

V字の付け根部分にある港を中町港と言い、当地には今回訪れた津田酒造(つだしゅぞう)がある。

創業は1892年(明治26年)で、120年超の歴史を誇る酒蔵である。

ここから先は推測でしかないが、江田島に海軍兵学校が移設されたのが1888年(明治21年)。

当蔵も兵学校近くにある「江田島銘醸」もその直後の創業と言うことは、兵学校移転による人口増加を期待しての創業なのかもしれない。



さて本酒は、蔵を直接訪れ購入。

4合瓶の原酒も購入したが保管に回し、小瓶の上撰を冷蔵庫で冷やした後に開栓してみた。

嫌な臭いや水っぽさ・変な後味はなく、旨味と辛味が同程度感じられ、飲みやすい酒質だ。

正直期待していなかったんだが、最近飲んだ上撰の中では上位に位置する旨さ。

なかなか良いじゃないかと思ったので、保管中の原酒が楽しみだし、今回は売切れで買えなかったにごり酒は来年買いに行こうと思う。







萬年雪 純米荒走り ★★
岡山県倉敷市 森田酒造 500ml 1,447円 平翠軒ネットショップにて購入

アリオ倉敷・三井アウトレットモールがオープンし、観光客等で賑わいを見せているJR倉敷駅周辺。

江戸幕府の天領だった頃の建造物が多く残る美観地区と共に観光の主要資源となっており、JR倉敷駅周辺の活性化が期待されている。

また倉敷市は、西日本有数の工業地域としても知られており、JFEスチールや三菱化学・JX日鉱日石エネルギーなどを擁する水島エリアや男子学制服の生産シェアNO.1の児島エリアなどはその代表格だ。



さて、萬年雪を主要銘柄に据える森田酒造が倉敷の地に創業したのは、1910年(明治43年)。

庄屋の生まれだった初代が、数ある事業の一つとして、酒造業を興したとの事。

蔵の経営はなかなかうまくいかず、危機に瀕した時代もあったそうだが、現在(3代目)の蔵元が発案した「激辛」や「荒走り」がヒットして息を吹き返したそうだ。



さて本酒は、平翠軒のネットショップで購入。

当蔵の酒は自身が経営する「おいしいものブティック平翠軒」でも購入が可能だ。

美観地区を訪れた際には、ぜひ覗いてみて欲しい。

酒飲み垂涎のつまみが多数売られているのである。



さて今回で3度目となる純米荒走りだが、初めて飲んだ時のシュワシュワ感とコク深さに再会したく購入してみた。

開栓初日。

ビリッと来る辛味が終始続く。

そして、つるつるした辛さの表面に米のコクと旨味と香りが乗っている感じだ。

少しバランスを崩すと味が変わってしまいそうな印象を受けた。

また、シュワシュワ感はないものの、フレッシュさはやや残っている。



冷蔵庫で保管し、次に飲んだのは開栓10日目。

初日の米感に期待して温めて飲んでみると、そこそこ膨らみ、冷たいよりは仕舞いの切れが良くなった。

このまま熟成させても良さそうだが、ツーフィンガー程度の残量なので、このまま飲み切ってしまおうかとも思案している。







三谷春 本造り 生 ★★
呉市倉橋町 林酒造 300ml 300円程度 蔵で直接購入

呉市倉橋町。

広島県最南端に位置する農業と水産業の町は、舟とは切っても切り離せない縁を持っている。

奈良時代には、当地は内海交通の要衝であり、738年に遣唐使一行が立ち寄った際に詠んだ歌が8首、万葉集に残されている。

中世の頃には倉橋島の東端:亀が首に海賊を取り締まるための拠点が設けられたとの事。

僕が学生の頃の亀が首と言えば、大型カレイが釣れるポイントとして知られていた。

江戸時代に入ると木造造船の発展とともに人口も増加。

大正末期から昭和初期には熱機関を併用した帆船の建造で最後の隆盛期を迎えたが、今では大きな産業としては成り立っていないようだ。



2005年3月に呉市に編入される前は、郵便番号上は大迫・尾立・重生・鹿老渡・釣士田など23の町域に分かれていたが、それらは全て廃止され、現在では倉橋町+番地で統一されている。

約20年前に足しげく倉橋へ釣行していた者にとっては、町域名で言われないとピンとこない事も多いのだが。



さて、そんな倉橋町の室尾という地に1806年(文化3年)に創業した蔵が「林酒造」だ。

主力銘柄の三谷春は、当蔵の酒が3つの谷から涌く水で醸されていることから、漢学者:坂井虎山が命名。

坂井は頼家とも関係があり、頼家の人々もこの地を訪れて当蔵の酒を飲んだとの事。

現在では医業を営みながら蔵も経営しており、室尾地区では医院やグループホームなど、多くの施設を運営されている。



今回は蔵に直接出向き、しぼりたて本醸造生原酒と本酒の2本を購入。

原酒の方は保管することとして、まずは本酒を開栓してみた。

終始ほのかな渋みを感じるが、生酒っぽい香りにするっと入ってくる旨味・酸味が絡んでくる。

これは案外悪くない。

少し空気に触れているとボディが太くなり、濃い口の酒に変わってきた。

室尾地区の裏にある袋の内湾で牡蠣を購入して帰ったんだが、さっぱり味の牡蠣だったため、酒との相性はなかなか良かった。







御幸 酒生地 しぼりたて ★★★
広島市西区 小泉本店 720ml いただきもの

蔵については、過去記事「小泉本店 訪問」を参照の事。

箱には「生詰」、裏ラベルには「生酒」とあり、一体どちらなんだろうかと思いながら、常温保存していた本酒を開栓。

初手では、生酒によくあるフレッシュさは感じられない。

しかしながら、米の風味が強めの酒で、これは案外旨いと感じた。

アルコール度数20度以上21度未満との記載があるが、そこまでの強さは感じさせず、先に飲んだ音戸の瀬戸の原酒と比べると、むしろ穏やかな部類ではないだろうか。



開栓3日後も常温で。

甘みを伴った米の風味と同等クラスの苦味が拮抗している。

しかし、アルコールのビリッとした刺激が仕舞いにいけば行くほど強くなり、ストレートでは飲みにくくなった。

しばらく常温保管して、様子を見ようと思う。







チーズとよく合うお酒 ★
兵庫県伊丹市 小西酒造 300ml 498円 ヴェスタ庚午@西区庚後南

自分の苗字が地名に使われていると、親近感が沸く。

広島県世羅郡世羅町がまさにそれで、小学校や市場の名前にまで使われているのだが、わが一族との関係性については全く不明である。

そんな世羅町には世羅ワイナリーというドライブスポットがあり、数年に一度訪れてはアスパラガスの天ぷらを食べるのが慣習だ。

ワイナリーを含めたせら夢公園は、セラアグリパークという会社が運営しており、どうやら本酒を醸す小西酒造が出資していることが分かった。



当蔵は1550年(天文19年・戦国時代)に、初代:小西新右衛門にて酒造を開始。

会社組織としての設立は、1933年(昭和8年)となっている。

小西酒造を創業した小西家は、当蔵のある伊丹市に修武館というなぎなた道場を開いたことでも知られており、この施設は日本三大私設道場の一つとされているとの事。



当蔵の主要銘柄は白雪。

これ以外にも焼酎・リキュール・ビールを醸造しており、ベルギービールの輸入やオーストラリアでの日本酒製造も行っているとの事。

なかなか手広く事業をしている蔵のようだ。



さて本酒は、偶然買い物に訪れたヴェスタ庚午店で見つけて購入した。

開栓初日。

フルーティという触れ込み通りの果実味は、ちと中途半端ではなかろうか。

口の中でコロコロコロコロすると、温度が上がったところでマスカット系の酸味が感じられる。

これとやや甘めの酒質が組み合わさってフルーティという表現に繋がったものと考えられるが。



スペックを見ると日本酒度は-20。しかし、数字ほどの甘さは感じられない。

松竹梅の「澪」の方がより完成度が高いように感じるが、しかし本酒のように、日本酒を飲む層を広げる取り組み自体には、大いに賛同したい。







EMISHIKI 特別純米 アンタイド赤ラベル 生 ★★★
滋賀県甲賀市 笑四季酒造 720ml 1,260円 てらや@中区富士見町

蔵については、2011年12月の記事を参照の事。

本酒は、中区富士見町の「てらや」に入荷したとの情報を知り、お店に訪れて購入。



冷蔵庫で冷やした後、開栓。

栓を開ける際にポン!と音が鳴り、少し期待が膨らむ。

わずかに青っぽい香りが立ち上がり、旨味・甘み・辛味がすすっと感じられるが、次第にその膨らみは小さくなり、仕舞いの水のような滑らかさに繋がっている。

口当たりの丸さとともに、先の三味がバランスしているのが特徴か。



二杯目でようやく微発泡に気付く。

栓を開けっ放しにしているからか、少し旨味が乗りとろんとしてきた感がある。

モンスーンから笑四季に入った僕には物足りなさもあるが、きちんと旨い酒だ。



開栓二日目。

酸を伴う旨味が、じゅん!と舌の上で膨張し、春野菜のような苦味を伴いながら切れていく。

少しの米感を感じたので、電子レンジで55度程度まで温めてみると、酸がすばやく舌先に感じられ、その後はたおやかな米感が訪れる。

温度が下がると次第にとろみを増してきて、笑四季は燗が良いのかもと感じさせる変化だ。

1月に飲んだサンライズよりも、やや洗練された印象のアンタイドの方が好みには合う。

そろそろ原点回帰で、今年のモンスーンも飲んでみようか。







白鴻 四段仕込み純米酒 活性生にごり ★★★
呉市安浦町 盛川酒造 720ml 1,680円 てらや@中区富士見町

本酒は、先に紹介したEMISHIKIアンタイドと同時に「てらや」で購入。

開栓に手間取るかと警戒したが、噴出すこともなくスムーズに開栓。

旨味・辛味・苦味が同じトーンで構成された味わいで、面白みに欠けるが旨いにごり酒である。

以前飲んだ火入れバージョンは、四段仕込らしい甘さが強調されていたが、本酒ではそのような突出した要素は感じられなかった。





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