白目をきれいに
2013年02月07日 (木) | Edit |
僕の周りには日本酒好きの人が多くいるのだが、最近は酒米の違いや酵母の違い等を楽しそうに語り合っているシーンを見かける(読む)ことが多い。

僕はそこまでの違いは分かっていないし、ただ単に種類を多く飲んでいるだけなのでそこに入ってもついていけないと思う。

今は多くの種類を飲むのが面白いのでそうするが、そんな彼らのおかげで色々と勉強になっているのも事実だ。

ありがたや。ありがたや。



しかし、ある程度の種類を飲んでいる僕でも日本酒の事は多分10%も分かっていないんだろうから、日本酒ってとてつもなく深く広い世界なんだなぁと感じる。

そんな中で先月1ヶ月間で飲んだ本数は7本。

抜けて旨い酒には出会えなかったが、鷹勇はしぼりたてらしいフレッシュな旨味が堪能できたので、今月のNO.1に推しても良いかなと思う。



(評価は★★★★★~なし。あくまでも主観での評価である。)



雪の芽舎 純米大吟醸 瓶囲い ★★
秋田県由利本荘市 齋彌酒造店 720ml 4,200円 酒商山田@中区幟町

本酒を醸す齋彌酒造店は、2005年に本荘市と由利郡7町が合併して誕生した由利本荘市にある。

秋田県の中でも南に位置し日本海に面するこの街は、県の面積の10分の1を占める大きさで県内最大。

神奈川県の約半分ほどの大きさがあるんだそうだ。

余談ではあるが、秋田県といえば美人が多いとの評があり、出身者には生駒里奈(乃木坂46)、加藤夏希、桜田淳子、佐々木希、壇蜜、藤あや子などが名を連ねている(小野小町も秋田出身との説が)。

これを見ると確かに美人が多いように思うが、他の都道府県からも美人芸能人の出身者は多数いるため、人口比で見てみないと本当のところは分からないのだろう。



さて、齋彌酒造店の創業は1902年(明治35年)。

「無櫂入れ、無濾過、無加水」という「三無い造り」を行っており、これは秋田県の杜氏集団である「山内(さんない)杜氏」に掛けているのではないだろうか。



本酒の開栓は1月1日。

開栓時の香りは、「梵 日本の翼」や「中三郎」にも共通した穏やかな吟醸香。

しかしながら上質な酒の雰囲気をまとっている。

実際に飲んでみると、品の良い旨味は感じられるものの、中間所のアルコール感と仕舞の苦味で飲みにくい印象を持った。

う~ん、これなら問題なかろうと思い購入したが、この時点では好みから外れる印象。



開栓から3日経つと中間所に丸みが出始め、ようやく飲みやすくなった。

もう少し飲み口が柔らかいと良いんだけどなぁ。







三重錦 一号須弥酒 ★★★
三重県伊賀市 中井仁平酒造場 720ml 1,313円 石川酒店@西区古江西町

本酒を醸す中井仁平酒造場は、忍者の里として知られる三重県伊賀市にある。

創業は1897年(明治30年)。

2005年時点での伊賀タウン情報YOUによると、杜氏はスーパーライト級のプロボクサーで16戦7勝(4KO)9敗との事。

2007年時点の情報によると、プロボクサーは引退したものの、酒蔵の一部を改装してボクシングジムを運営しているそうだ。

最新情報が入手できないので今の状況は分からないが、一人で酒を醸す100石未満の極小蔵である。



本酒は、ふらりと寄った石川酒店で見つけて購入。

うすにごりとどちらにしようかと迷ったんだが、うすにごりは少しだけ試飲させてもらったので須弥酒を購入した次第。

名前でピンと来る方も多いだろうが、須弥酒はうすにごりを澱引したものだ。



本酒は生酒ではあるがとても落ち着いた酒質で、穏やかな香りと中音域の旨味が特徴。

非常に飲みやすい酒だと感じた。

僕は三重錦を初めて飲んだのではと思っていたが、ふと思い出して調べてみると2010年に参加した「日本酒楽園」で経過簿ラベルを飲んでいたようだ。

こういう時、ブログって便利だなと思う。







鷹勇 純米しぼりたて生酒 ★★★
鳥取県東伯郡 大谷酒造 720ml 1,333円 フレスタ@中区吉島

本酒を醸す大谷酒造は、JR山陰本線米子駅から数えると、東に向かって10駅先の浦安駅の南側にある。

地名は琴浦町といい、鳥取県の中央に位置する街で比較的日本海に近い。

鳥取県には「鳥取中部コスプレ受入コンシェルジュ」という組織が存在しており、公式サイトによると、小泉八雲・セツ夫妻が新婚旅行で宿泊した琴浦町の旧・中井旅館もコスプレ撮影スポットとして利用されているとの事。

鳥取県とコスプレの関係を調べてみると、鳥取県には水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎等)・谷口ジロー(孤独のグルメ)・青山剛昌(名探偵コナン)などの著名漫画家が多い事から、「まんが王国とっとり」を建国。

そこからの発想で、コスプレーヤー達に鳥取県を撮影旅行してもらおうと受入コンシェルジュを立ち上げたんだそうだ。



さて本酒は、久々に吉島のフレスタに立ち寄った際に見つけて購入。

鳥取県の酒は熱燗・熟成向きで濃い酒とのイメージがあったが、本酒はさすがにしぼりたて生酒だけあって、フレッシュ感があるビューティーな飲み口。

しかもなかなか旨い酒だ。

広島にいながらも山陰の酒は数多く飲んではいないと思うので、少しずつ手を広げて飲んでみたいと思う。







八重垣 純米 山田錦 ★★★
兵庫県姫路市 ヤヱガキ酒造 720ml 1,260円 フレスタ@中区吉島

1963年(昭和38年)に長谷川合資会社から組織および社名変更して生まれたヤヱガキ酒造。

創業は1666年(寛文6年)。

藤原鎌足の33代目の子孫である長谷川栄雅が酒屋を開いた事に遡る。その沿革を紐解くとなかなか面白く、アメリカはロサンゼルスに自社工場を持ち現地での製造販売をしている他、中国や台湾にも拠点があり、独自の海外展開をされているそうだ。

また、ヤヱガキF&S・ヤヱガキ醗酵技研等の関連会社を持ち、日本酒だけではなく焼酎や健康食品の製造販売も行っている。

課長職以上に業績連動年俸制を導入する等、新しい人事制度を取り入れる一方で、300有余年の歴史を大切に酒造りをしている印象を持った。



さて本酒は、吉島のフレスタで鷹勇と同時に購入。

開栓初日。

日本酒度-3.8との記載があったが甘さはほとんど感じられず、むしろさっぱりとした味わい。

裏書には濃醇旨口とあったが、むしろ端麗系の味わいだった。



開栓から5日経って改めて飲んでみると、初日よりも旨味が出てきて仕舞の酸味も感じられる。

中濃レベルではあるが旨口の酒に変化しており、個人的にはなかなか旨いと感じた。







義左衛門 純米吟醸 初絞り ★★
三重県伊賀市 若戎酒造 720ml 1,600円 浜崎酒店@中区舟入南

先に紹介した中井仁平酒造場と同じ伊賀市の酒蔵、若戎(わかえびす)酒造。

1853年(嘉永6)に重藤儀左衛門が創業し、現在に至る。

大手メーカーへの桶売りをしていた時期もあったようだが、現在では全て自社ブランドで販売されているとの事。



本酒は、平成6年に皇太子殿下と雅子妃がご成婚の報告のため伊勢神宮を訪問された際に殿下が召し上がられたというエピソードがあり、そこから人気が出始めたとの事。

僕はこのお酒の事を全く知らなかったのだが、浜崎酒店の店主に飲みたい酒のテイストを伝え勧めてもらった本酒を購入した次第。



飲んでみると米の旨味と甘みが同時に押し寄せてきて、仕舞にピリとした辛味と苦さと軽いセメダイン臭を感じた。

先日飲んだ伊七ほどの臭いではないが、まだ若い酒なんだろうと思う。

途中で瓶の上下を何度かひっくり返し空気を含ませて飲んでみると、仕舞の刺激が和らぎ飲みやすくなった。







誉池月 燗専辛口純米酒 ★★
島根県邑智郡 池月酒造 1,800ml 1,830円 石川酒店@西区古江西町

銘柄名の由来になっている名馬池月は、源頼朝の所有馬。

宇治川の合戦で佐々木四郎高綱が拝領し、先陣争いで池月を駆り先陣の名乗りを上げたそうで、平家物語にも記されているとの事。

名馬池月の伝説は日本各地にあり、ざっと検索しただけで群馬県桐生市・島根県邑智郡(当蔵所在)・徳島県美馬市・宮城県大崎市・東京都大田区・福岡県小郡市の言い伝えが確認できた。

先陣争いの場面は共通しているものの、池月と頼朝の出会いの場所および池月の生まれの地についての見解が各都市で異なっているようである。



さて本酒は、旨い燗酒が飲みたくなり石川酒店に行ったところ國権の純米とともに勧められたのだが、コクが強くない酒で飲み飽きないという事で本酒を購入した次第。

まずは常温で試してみると、香りからは軽い酸味が感じられ、飲むとさらりとした水のような酒質。

米の旨味は軽く乗っている印象だ。

燗にすると全体的に少しふくよかにあり、50度台では少し辛さを感じるが、40度台まで下がってくるとまろやかな舌触りに変化した。

開栓二日目からは香りが減退し旨味がとろんとしてきた。



個人的には燗にした時に米っぽくなる酒が好みで、そういう意味からすると本酒は好みを外れているが酒としては悪くないと思う。







開春 純米超辛口 ★★
島根県太田市 若林酒造 720ml 1,300円 石川酒店@西区古江西町

若林酒造がある温泉津町は太田市の中でも西寄りで、江津市に近い。

当地は石見銀の輸出港であったことから、「石見銀山遺跡とその文化的景観」として国内14例目の世界文化遺産の登録を受けた街である。



林酒造は石見瓦が続く温泉津町の温泉街にある酒蔵で、創業は1869年(明治2年)。

蔵の公式サイトによると全仕込み量の内、純米が92%を占めるとの事。

じきに、全量純米酒蔵になるのだろうか。



さて本酒は、先に紹介した誉池月が少し物足りなかったためググッと来る酒を求めて石川酒店で相談の上、購入した次第。

開栓直後、米っぽいニュアンスと共に軽く木香が感じられる。

実際に飲んでみると、生もとっぽい酸味が強めに効いていて、旨味はそこそこ。

60度まで上げると米感が出てきてなかなか旨くなった。

とはいえ、日本酒度+15が影響している訳ではないと思うが、総じて少し喉に引っかかる飲み口である。




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