2012年12月09日 (日) | Edit |
ほぼ毎日読んでいる食に関するサイトの中に、「福岡の鮨がすごい」というニュアンスの記事を発見。

やや遅れて読んだ「dancyu」という雑誌には北九州の鮨屋が特集されていて、実に旨そうな鮨が載っているではありませんか。

これが東京の鮨特集であれば大して興味を持ちませんでしたが、広島からも行きやすい北九州の事となれば話しは別。



仕事や家庭をやりくりやりくり。。。



どうにかこうにか福岡行きが可能となりましたので、掲載店以外にも良い店があるかもしれないと思い、ツイッターで福岡のオススメ鮨屋をお聞きする事に。

オススメ鮨屋として名前が挙がったのは、吉富寿司、河庄、やま中、近松、安吉の5店。

この5店をネットや書籍で調べたところ『安吉』が最も良さそうだと感じましたので、予約の上、訪問する事になりました。



当日は、16時頃福岡に入り、「住吉酒販」を経由して西中洲のホテルにチェックイン。しばし休憩の後、『安吉』には徒歩で向かいました。

リバーサイドに建つホテルを出発し、中洲の歓楽街を抜け、オフィスビルの割合が多い博多区博多駅前に到着。

地図によると、お店は大通りの一本裏筋に当たる通り沿いにあるみたいです。



「こんなところに有名な鮨屋がねぇ」と思いながら歩いていると、ビルの谷間に和風戸建が忽然と姿を現しました。

そこが、今回の目当てとしていた『安吉』だったんです。





派手な店舗看板はなく表札に店名を記しているのみ。





縦桟の引き戸を引いて中に入ると、カウンターに7つの客席があり、それと対面するようにご主人が佇んでらっしゃいます。

僕が訪れた事のある鮨屋は、程度の差はあれ、威勢の良い挨拶と明るい店内が共通項。

しかし『安吉』は、不必要に大きな声は出さず照明も一部のみ点灯。明るいのは客席とご主人の上だけです。

所々の暗い部分は店内の雰囲気を引き締める役割を担っており、同時に落ち着きも与えてくれます。



メニューは無く、料理はお任せのみ。まずはビールで喉を潤し、出てくる料理に身を委ねてみました。



初手は煮烏賊の印籠詰め。



軽く煮た烏賊の胴体に酢飯を詰め、わずかなわさびをアクセントとしている一品。

烏賊自身はうっすらと甘辛な味付け。さっくりとした食感の烏賊と粒の立った酢飯のコンビはこんなにも旨いのかと驚きました。



続いては河豚の昆布〆。あっさりと、ねっとりと。





鰹の漬け。



ねっとりとした舌触りと軽い酸味が感じられる旨い漬けです。和辛子のわずかな刺激が良いですね。



さてここで、次のお客が入店。

実は、料理の写真は他にお客がいない間のみ撮影許可をいただいていましたので、ここからは文字情報でのお届けとなります。



鯖が二品続けての登場。

まずはしめ鯖。

中骨があった付近は濃い赤、皮付近は白と見事なまでのグラデーションは、普段見かける鯖よりも色が濃く、旨そう。そして、見ただけで締まった身質である事が伝わってきます。

実際に食べてみるとイメージ通りの身質で〆具合は軽め。驚いたのは香りで、何かで燻したような香りがします。ご主人曰く、わらで燻したとの事でした。



鯖棒寿司は艶かしい鯖と固めに炊いたしゃり、外周を縁取る厚めの昆布といういでたちで、かなりの旨さ。



鰯の炙り。

炙って塩をしただけに見えますが、これが旨いんだなぁ(笑)。



さて、この辺りから夫婦別々に日本酒を注文。妻は日高見の燗、僕は鍋島の冷酒を。

日高見は、こんなに米感が強かったでしょうか。ちょっと見直しました。鍋島は純米吟醸クラスでしょうか、非常にすっきりとした飲み口ですが出汁の如く旨味が下支えしており、洗練された旨さを味わう事が出来ました。



カワハギの肝和えは、やや厚めに削ぎ切りした身に、フレンチドレッシングの様な色をした肝のペーストが掛けられての登場。

いちいち旨いなぁ(笑)。



穴子二品。

炙りは、醤油を塗った穴子の切り身を網に乗せ、火で直に炙った一品。今までにないジューシーな穴子に驚きました。

穴子の肝は醤油・味醂・酒などに漬けての提供でしょうか。表面はあっさりとした味わいで、中はねっとり中濃。

これは日本酒じゃないと(笑)!



干したメヒカリの炙り。

干す事で旨味が凝縮している上に、モイスチャーな身質でほれぼれする旨さ。



いくらご飯は、軽い醤油漬けで自然の甘みが後を引きます。



あんきも。

刻んだ奈良漬をまぜての提供で、甘みが強調された一品でした。



ここからは小振りの握りが登場です。

コリコリのすみいか、独特の旨味がある鰆の昆布締め、煮ツメが塗られたコハダの酢締め、サッパリと旨い鯵、わらで燻した鰹、アフターに感じる旨味がすごい鮪の漬けが矢継ぎ早に。



しゃりが赤酢に変わっての初手は、中トロの漬け。

食べ始めの赤味らしさと中間所から感じられる脂の旨さが面白かったです。



雲丹は普段見るものと比べると色は濃く、粒が立ったビジュアル。

雲丹独特のコクはほとんど感じませんが、さわやかな旨味が駆け抜けていき、あまりの旨さにボーっとしてしまいますよ(苦笑)。



車海老は定番の旨さ。

甘い煮詰めに柚子皮のはまぐりは、個人的にはちょっと疑問符。



ここで、猪口に入った出汁の登場です。インターバルという事でしょうか。昆布と穴子の出汁(?)と塩のみで、しみじみと旨いです。



ラスト4品。

ふんわり身質の穴子、海苔が異様に旨かった干瓢巻き、口直しの梅とオクラの和え物、焼き立てカステラのようにふわふわした玉子焼き。

干瓢巻き持ち帰りたい(笑)。



以上、全28品。

心もお腹も満足でした。

おまかせとビール2つ日本酒4合で一人1.7万円ほどの会計でしたが、2は超えると思っていましたのでちょっと安心しましたよ(笑)。



『安吉』。

前評判通りの旨さを堪能できました。

ごちそうさまでした!!!!

(2012.10)


■お店のデータ
安吉
福岡市博多区博多駅前4-3-11
0924378111
18~22時
定休日:日曜・祝日の月曜


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