白目をきれいに
2017年03月19日 (日) | Edit |
■今月のお酒
魯山人 純米ひやおろし
賀茂泉 純米吟醸生原酒 立春朝搾り
UMENOYADO LAB. 山乃カミ
白鴻 上等酒
白天龍 純米吟醸
天寶一 純米吟醸 生攻め





さて今月は、1月の遅れを取り戻すかのように6本のレビューをお届けいたします。

この中では、魯山人も良かったんですが、月末に飲んだ天寶一はお値段も安く(一升瓶2,160円)頭一つ抜けた旨さ。

久々のおススメ酒です。

一升瓶が買えたら、グビグビ飲んじゃってください(笑





(評価は、なし~★★★★★。個人の好みで評点を付けています)





魯山人 純米ひやおろし ★★★
醸造元:東山酒造(京都府)

魯山人 瓶

親戚から正月用に、ともらったお酒。

後から聞くと、某百貨店でセール品だったらしく、一升瓶が2,000円くらいだったとのこと。

いい買い物したねぇ(笑

開栓したのは1月の下旬で、飲み干したのは2月の初旬。

さてさてどんな感じだったんでしょうか。

常温保管からの開栓です。





魯山人 ラベル

香りからは、旨味と酸味がありそうなニュアンスが。

含みはまろやかで、まったりとした酒の旨味にピリ辛と酸味。

後口には軽い熟成感も見受けられます。

旨味の余韻は長め。

飲み進めると、加水感とほのかな米感が出てきますね。





喉を通り過ぎる際の抵抗感がないですし、とっても馴染むお酒。

こんなに馴染むお酒は久々でして、飲んだ量のわりには翌朝のダメージがとても少なく済みました。

これ、好きだなぁ。

魯山人 裏ラベル





賀茂泉 純米吟醸生原酒 立春朝搾り ★★
醸造元:賀茂泉酒造(東広島市)

賀茂泉 立春朝搾り29年

毎年恒例の立春朝搾り。

今年のはどんな感じだったんでしょうか、しっかりと冷やしてから開栓してみました。





賀茂泉 立春朝搾り29年 ラベル

ジューシー系の華やかな香り。

含むと、去年よりもジューシーな酒質。

二杯目からは炭酸のプチっと感が出てきて、味わいは甘・旨・酸な展開へ。

クドイとまではいきませんが、冷えてるほうが飲みやすいかもしれません。





開栓から10日経つと、ニュアンスは残ったままで香りが抜けた感じが。

時間を置いたほうが飲みやすくなるのは、昨年と同じ傾向でしょうか。

来年も、楽しみ楽しみ。

賀茂泉 立春朝搾り29年 たすき





UMENOYADO LAB. 山乃カミ ★
醸造元:梅乃宿酒造(奈良県)

梅乃宿 瓶

妻の直感で購入した梅の宿。

12度と低アルなのが気になりましたが、飲んでみなくては分かりませんしね。

ちょっとドキドキしながら、冷蔵庫から出したてを開栓してみました。





梅乃宿 ラベル

薄っすらとした香りの奥に、セメダイン的なニュアンスを発見。

含むと、つるんとした口当たりに、赤い果実のジューシーな甘さと酸味が軽めに効いている感じです。

そこに、僅かなセメダイン系のフレーバーが絡んできて、僕はちょっと苦手かなぁ。





低アルだけど原酒では無いので、加水感が強く、少しだけ良くなった順子(先月掲載)を飲んでいる気分。

今シーズンは、こういうの引き当てること多いなぁ(苦笑

梅乃宿 たすき





白鴻 上等酒 ★★
醸造元:盛川酒造(呉市)

白鴻 上等酒 全景

安芸津からのドライブ帰りに安浦を通ったので、駅近くのゆめマートに入り、地元流通メインと思われる上等酒を購入。

グレード的には普通酒で、糖類は入っていません。

さてさて、どんな感じなんでしょうか。

常温保管から開栓したのは、平成28年10月のことでした。





白鴻 上等酒 ラベル

まずは、穀物の香り。

糠臭さというほうが近いかもしれません。

含むと酸が立っていて、テイストは旨辛。

1,000円を切るお値段を考えると、まずまず旨いのではないでしょうか。





開栓から3ヵ月後。

50度に温めて飲んでみると、何ともいい感じの田舎っぽい熱燗に。

コクがあって、まったりと飲めるのがいいですねぇ。

試しに常温で飲んでみますと、スッキリとしていて飲みやすさもあり。

デイリーユースとして、ぬる燗でチビチビいきたいですね。

白鴻 上等酒 ラベル2





白天龍 純米吟醸 ★★
販売元:白天龍酒造(呉市)

白天龍 純米吟醸

白鴻と同じ呉市のお酒ですが、こちらは音戸大橋を渡る手前にある警固屋の酒蔵。

醸造は既に止められていると聞いています。

あまり目にする事のない銘柄ですが、イオンモール@府中町の大きなお酒売り場で入手。

数年前のアリスガーデンで猪口1杯飲んだだけでしたが、ようやく4合瓶で飲むことができます~





白天龍 ラベル

常温保管から開栓すると、瓶口からは穀物感が。

含むと、アルコールのツンとした香り。

そして、ぺタッとした甘さが続き、後口は辛く、アルコール感が強めに感じられます。

二杯目からはアルコール感が落ち着き、ポワンとした甘さが出てきました。





ドッシリとまでは言いませんが、なかなかボディのあるお酒。

少し飲み疲れるタイプでした。

白天龍 ラベル2





天寶一 純米吟醸 生攻め ★★★★
醸造元:天寶一(福山市)

天寶一 瓶

近所の石川酒店のブログに「かなりおススメ!」的な紹介のされ方をしていたので、一升瓶で購入してみました。

お店でも「美味しいですよ~」と太鼓判。

僕の大好きな「攻め」部分のお酒ですし、これは楽しみではありませんか~

冷蔵庫から出したてを開栓してみました。





天寶一 ラベル2

瓶口からは、なかなか濃厚そうな香りが。

含むと、山田錦100%のお酒らしい香りに、コクとキレが共存。

やばい、いくらでも飲めちゃう(笑

口の中で転がすと、ほのかな甘さが追加され、それを酸がきゅっと締める感じ。

僅かな苦味もいいですね。





天寶一ってそんなに飲んでいないので、昔飲んだ軽い酒質のイメージを引きずっています。

それを思うと、攻め部分ということもあって、確かに濃いですね。

久々のヒット!でした。

天寶一 ラベル





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2017年02月18日 (土) | Edit |
■今月のお酒

城陽 純米吟醸





このシリーズ始まって以来、初めての0本になるかと思いきや、滑り込みセーフで1本空きました。

危ない危ない(苦笑

二本続けてイマイチなお酒を開栓してしまい、杯が進まなかったことが大きな理由なんですよねぇ。

そして最近の僕には珍しく、月に3回も飲みに出てしまいましたし。




とは言え、1本だけでは読み応えがありませんので、開栓済で空になるのを待ってるお酒もご紹介させていただきますね。





(評価は、なし~★★★★★。個人の好みで評価しています)





城陽 純米吟醸 五百万石 ★★★
醸造元:城陽酒造(京都府)

城陽 瓶

友人からもらった京都のお酒。

迎春の金文字とラベルの色が新春をあらわしていて、なかなか素敵ではありませんか。

飲む前から期待感が高まる、その佇まい。

さてさて、どんな感じだったんでしょうか。





冷蔵庫できりっと冷やしてから開栓してみました。

城陽 ラベル

米のコクと酸を感じる立ち香。

含むと、口当たりは柔らかく雑味のない米の旨味、裏に隠れている酸がちらほらと。

苦味はやや強めですが、それが心地良く、なかなか旨い酒だと思います。





この日は、鶏皮ポン酢・炙った油揚げ・鶏わさ等と合わせてみましたが、なかなかの相性を見せてくれました。

城陽 裏ラベル






開栓済みのお酒たち


■笑四季さようなら上撰記念酒(2015年3月開栓)

開栓当初は甘口で燗が良さそうな印象。今はどうなっているのかな(笑

笑四季 上撰さよなら





■笑四季モンスーン山田錦(2017年1月開栓)

強烈なセメダイン臭、なかなか飲む気が起きません。。。

笑四季 モンスーン





■順子 雄町袋吊り(2016年12月開栓)

買う時に店のご店主からは注意されていましたが、飲んで納得。何だか、石鹸のような香りが。こちらもなかなか進みません(苦笑

順子雄町





■白鴻 上等酒(2016年10月開栓)

安浦のゆめマートで購入。まったりと飲んでみようと思い、開栓後は常温放置しております。

白鴻 上等酒 ラベル





■天井川長期熟成酒(2016年12月開栓)

滋賀県で買って帰ったお酒。開栓後は冷蔵庫保管しております。

天井川古酒





■賀茂泉立春朝搾り(2015年2月開栓)

立春朝搾りは毎年購入するので、年に一口だけ飲んで違いを楽しんでおります。カラメル感が出て来ていて、良い感じに熟してるのかも。

賀茂泉立春朝搾り27年





果てさて、これらのお酒はいつ飲み干すのやら(笑





(了)



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2015年04月11日 (土) | Edit |
今月のお酒

■白鴻 特別純米 うすにごり生
■協会八號酵母
■菊姫 山廃純米
■梅乃宿 アンフィルタード・サケ
■金稜 本醸造初しぼり
■千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空
■久保田 千寿
■雨後の月 大吟醸 月光



今月の収穫は、久保田の千寿。

想像以上に旨く、ちょいと日本酒に詳しくなった人達は毛嫌いするでしょうが、一周した御仁達には是非飲んで欲しいと思いました。

案外旨いのよ(笑)。




(評価は、なし~★★★★★まで。個人の好みで評価しています。)





白鴻 特別純米 うすにごり生 ★★★
醸造元:盛川酒造(呉市)



白鴻を好きになったのは、ここ2年位の事。

以前は軽いお酒が多いイメージで物足りなさを感じていたんですが、最近は四段仕込が面白いですし、純米クラスのお酒も美味しくなったように思います。



石川酒店で見つけて購入したこのお酒はどんな感じでしょうか。

冷蔵庫から取り出してすぐに開栓してみました。





瓶口からは香りをほとんど感じません。

まずは上澄みだけ飲んでみると、チリチリッとした炭酸が舌で感じられ、後口は薄く延ばした砂糖水のようにほのかな甘みが続きます。

空気を含ませて飲むと、苦味や酸味が顔を出して、やや苦味が目立つ感じです。



濁らせてみたら、旨味と甘みはそのままに苦味が引っ込み、なかなか旨いではありませんか。

このお酒は、濁らせて空気含まずに「ごくっ!ぷは~」と飲むのが良いんじゃないでしょうか。







協会八號酵母 ★★★
醸造元:村重酒造(山口県)



数年前に一度、四合瓶を買って飲んだ事があるんですが、その時は熟成が進んでいたんでしょうか、どうも口に合わず良い印象を受けませんでした。

しかし、酒飲みの皆さんからの評判は良いんです。

これはもう一度飲んでみなくてはと思い、再度手に取ってみました。





瓶口からは、少しの埃っぽさと酸味を感じさせる香りが。

実際に飲んでみると、ほのかに山廃っぽいニュアンスがノイズに感じ、独特の酸に後口の丸さ。

口の中がさっぱりしますねぇ。



開栓2日目。

ノイズが減り、良いところが出始めた感じを受けます。

酸は、確かに癖になりそうなニュアンス。



開栓1週間後。

ノイズはなくなり、酸味が安定的に感じられます。

引っかかるところもなく、くいくいと杯が進むタイプのお酒になったかな。

特段旨いとは思いませんが、このお酒、好きですねぇ。







菊姫 山廃純米 ★★★
醸造元:菊姫酒造(石川県)



菊姫の山廃も、数年前に横川の某店で飲んで、ちょっと苦手に感じたお酒。

先日「酒の巣」で飲んだ山廃の無濾過が良かったので、ひょっとしたらと思い、再挑戦してみました。





まずは一口。

ん?

すっとスレンダーな旨味に、軽い酸味と後口に苦味。

あれ、全然旨いんだけど(苦笑)。



以前飲んだ時は、頭の中にノイズが走って冷え冷えでは飲めず、温めてもらって何とか飲み切ったんですよ。

今思えば、ちょっと熟成が進んだ山廃感が苦手だったのかなぁ。



開栓1週間後。

大きな変化は無く、喉をするすると落ちる菊姫。

これ、旨いわ(笑)。







梅乃宿 アンフィルタード・サケ ★★★
醸造元:梅乃宿酒造(奈良県)



僕の中では、梅乃宿ってどこか古臭い印象を持っていました。

そういう意味において、このお酒は、僕の梅乃宿観を変えてくれた一本。



しゃしゃっと書かれたラベルの文字に、「アンフィルタード・サケ」というネーミング。

いわゆる「無濾過」なんですが、このように書かれるとオシャレ感が出ますね(笑)。



冷蔵庫で冷やしての開栓。



瓶口からは、うすにごりの旨そうな香りが感じられます。

一口飲んでみると、とてもソフトな口当たりでして、含みにも余韻にも軽い甘みが。

これ、するする飲めるタイプで、酒が弱い人には飲みすぎ注意(酔います)、酒が好きな人にも飲みすぎ注意(すぐに無くなります)な印象です。



そういえば、3月はうすにごり系が多くラインナップされていますが、思い出してみると、それ系の酒の購入には妻が関わっているんでした。

あんたも好きねぇ(笑)。







金稜 本醸造初しぼり ★★★
醸造元:西野金稜(香川県)



香川県って酒造組合加盟の酒蔵が6つしかないんですけど、悦凱陣以外は飲んだ事がないのに今回気付きました。

地理的に近い印象を持っているので、ちょっと意外ではありますが、それと流通しているか否かは別ですもんね。



さて、この金稜はいただきものでして、確か現地にて購入した酒と聞きました。

誠にありがたいプレゼント。

常温保管から、早速開栓させていただきました。





瓶口からは米の香りがふわーっと。

実際に飲んでみても、米の香りと甘み、全体を引き締める辛さが目立ちます。

アルコール度数19度台の強さは口の中では感じませんが、胃に落ちた際、いつもよりも熱く感じるのはそのせいでしょう。



開栓1週間後。

辛さが少し減り、甘みが出て来た以外は大きく変わらず。

米感のあるコク酒タイプで、これはなかなか好みです。

まだ1合ほど残しているので、温めて飲んでみようかなぁ。







千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空 ★★★
醸造元:千代むすび酒造(鳥取県)



千代むすびと言えば、「強力(ごうりき)」という酒米を擁し、コクのある野太い印象の酒。

冬の日本海の荒波にも負けない野太さが、強く印象に残っています。



だからでしょうか、石川酒店のブログで入荷情報を知った時は、イメージが違いすぎてちょっと笑いが出てしまいました。

この酒も妻からのリクエストに応えた形で買いましたが、それがなくても買っていたでしょうねぇ。



ちょっと楽しみに、冷え冷えからの開栓です。





トーンが低めの旨味に、軽い苦味。

そして、米の香りがふんわりと。

炭酸強めでドライな飲み口でして、低アルコール(と言っても12度くらい)という事を考えると、ワイン好きな女性狙いの酒と考える事も出来るでしょう。



公式サイトによると、酒米は山田錦との事。

どうせなら強力でチャレンジしてもらいたかったですね。(←興味本位)

そして瓶内二次発酵で炭酸強めなのにソーダ割を勧める当たり、ちょっとした矛盾を感じなくもありませんが、これはご愛嬌と言うことでよろしいんでしょうか(笑)。







久保田 千寿 ★★★
醸造元:朝日酒造(新潟県)



ちょっと酒に詳しくなると、この手の有名銘柄を避け始めてしまいます。

僕も例外ではありませんでしたが、最近はそういうのも飲んでみなくてはと思い、手を出す事もしばしば。



家で久保田を飲むなんて、何年振りでしょう。

東区中山にある酒屋で碧寿を買って以来ですから、約10年振りかもしれません。



さてさて、千寿はどんな感じなんでしょうかね。

常温保管から開栓してみました。





瓶口からは、わずかにツンとするアルコール感が感じられます。

実際に飲んでみると、薄いんですけど旨味のある辛口酒でして、やや端麗系の辛口と言うのが良いでしょうか。

飲む前の印象よりは良いです。



開栓1週間後。

米感とコクが増して、辛さは健在。

「おいおい、十分旨いじゃないか。」

そんな驚きと共に、久保田を舐めていた自分を反省です。

もう少し飲んでみたいので、誰か、萬寿下さい(笑)。







雨後の月 大吟醸 月光 ★★★★
醸造元:相原酒造(呉市)



図らずも、2ヶ月連続の雨後の月。

今回はいただき物でして、こんなに高いお酒をありがとうございます。

心して飲ませていただきたく、冷え冷えから開栓いたします。





瓶口からは、「あぁ、雨後の月だね」と思わせてくれるあの香りが。

一口飲むと、きれいな甘みと細い苦味が長く続き、軟水のような丸い口当たり。

この甘みが何とも言えず旨いなぁ。



徐々に室温に近づいてくると、旨味が出てきて切れも良し。

う~ん、流石の旨さですね。

脱帽です。



(了)


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2014年07月05日 (土) | Edit |
今月の掲載酒

■上善如水 白こうじ
■蒼田 純米吟醸 山田錦
■白鴻 特別純米酒 無濾過生原酒
■古伊万里 前 無濾過生原酒
■GOZENSHU9 SPARKLING
■阿武の鶴 上撰
■蒼斗七星 純米吟醸58



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実は最近思うところがあって、上撰や本醸造クラスを飲む機会を作っています。

飲んでみると案外悪くなく、デイリーのお酒としては、実はなかなか優秀なのではないかという思いも持ち始めました。

日本酒=純米酒で、醸造アルコール添加(アル添)のお酒は日本酒風味の酒とまで思っていた時期がありましたので、自分の変化に少し苦笑いしてしまいますが(苦笑)。



一般の人よりも多くの種類を飲んでいる僕ですが、ここに来て少し日本酒の間口が広がったような気も。

その内「アル添ばんざい!」って言うようになってたりして(笑)。

※糖類添加は今でも苦手です。



(評価は、なし~★★★★★。主観的評価ですので参考程度に留めて下さい。)



上善如水 純米 白こうじ ★★
180ml 302円 ローソン広島紙屋町一丁目店@中区紙屋町



僕らの世代(40歳前後)には、上善如水(じょうぜんみずのごとし)をきっかけに日本酒に興味を持った人も多いのではないでしょうか。

名前の通り、水のようにさらりとしていて呑みやすく、癖がないお酒です。

特に女子の間では、「わぁ、水みたいで飲みやす~い。」と持てはやされていた記憶がありますが、今だと獺祭が同じ様にとっつき易い(しかし入手し難い)お酒でしょうか。



上善如水を造っているのは、新潟県南魚沼郡にある白瀧酒造。

黒船が来航した翌年の1855年(安政2年)の創業で、現在の蔵元は7代目だそうです。

お酒の名前は、老子の「もっとも利祖的な生き方(上善)は、水のようである。」から来ているとの事。



さてこのお酒は夜に立ち寄ったコンビニで偶然見つけ、白麹とは面白いなぁと思い購入してみました。

そもそも白麹とは、焼酎を醸す際に使われる麹菌ですが、最近では日本酒にも使われるようになりまして。

以前飲んだ仙禽の「ドルチェ・ビアンコ」も白麹でしたが、比較すると、より甘酸っぱい味わいに仕上げてあります。

お味の方は、上善らしい軽やかさと白麹らしい酸味の組み合わせで、まずまずではないでしょうか。



缶のデザインを見て分かるようにアルコールを飲まなくなっている(と言われている)若者(しかも女性か)をターゲットにした商品で、公式サイトの作りからもそれは見て取れます。

小西酒造の「チーズによくあうお酒」や松竹梅の「澪」も同じプロモーションに分類できますが、上善のお酒は、より甘酸っぱい仕上げ。

酒造大手ならではのプロモーション、個人的には評価したいと思います。


白瀧酒造
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2640
代表:高橋晋太郎氏
杜氏:山口真吾氏
公式サイトあり



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蒼田 純米吟醸 山田錦 ★★★
1,800ml いただきもの



蒼田(そうでん)は、福岡県にある喜多屋という蔵のお酒。

九州って焼酎のイメージが強いですが、福岡や佐賀には旨い日本酒を醸す蔵が多くあり、喜多屋もその一つとして知られています。

創業は文政年間ですから1818年~1830年頃。

八女茶で有名な福岡県の八女市に蔵を開き、今では日本酒以外にも焼酎・梅酒・みりんなども作っているんだそうです。



このお酒は喜多屋に縁がある方からいただいたお酒で、世界のコンテストでチャンピオンになった蔵のお酒だから!と持たせてくれました。

ありがとうございますm(_ _)m



開栓直後。

瓶口からは、米の香りに混じって酸味がありそうな雰囲気が漂ってきます。

実際に飲んでみると、米の甘さに続いて酸味・辛味・苦味が順に感じられる展開。


公式サイトによると、「フルーティな香り」とありましたが、それは余り感じられませんでした。



実は、蒼田は自宅で何度か飲んだことがあるんですが、熟成香が強めで苦手にしていたお酒なんです。

しかし今回のは、そんなところはほとんど感じられませんでした。



米の甘みがベースにありながらも辛口で酸が効いた酒、と言うのが初日が終わっての印象でしょうか。

結構好きな部類ですよ、これは。




喜多屋
福岡県八女市本町374
代表:木下宏太郎氏
杜氏:西尾孝広氏
公式サイトあり



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白鴻 特別純米酒 無濾過生原酒 ★★
720ml 1,728円 蔵で直接購入

白鴻は、呉市安浦町にある盛川酒造が醸すお酒。先日、安浦町までラーメンを食べに行くことがあり、せっかくここまで来たんならと思い、蔵に立ち寄ってみました。

噂に聞いていた「うな重一番」の看板のある交差点を右折し、田んぼの間の道をゆるゆる車を走らせます。。。

離合不可&両サイドにガードレールなしなので、ちょっと緊張してしまいましたが、無事到着です~。



事務所に併設された売り場で色々お話しているうちに、予約販売メインで売っているお酒(=本酒)を出してくださいましたので、ありがたく購入させていただきました。



このお酒は、麹米が八反35号で掛米が山田錦。

火入れバージョンは見かけますが、無濾過生原酒は多分見た事がないような。。。





開栓初日。

生酒っぽい香りで、ボディのある旨味がベース。原酒らしい強さを感じる、旨辛いお酒です。

この日はオイルサーディンなどに合わせてみましたが、お酒の辛さとオイルサーディンの塩辛さが相まって、辛味が口に残る結果に。

もう少し違う組み合わせが良さそうです。



氷を浮かべて飲むと、強さが和らいで飲みやすくなります。

これは良いかも!

温めてみると、茹でたての豆のような香りがしますが、味わいに大きな変化はなし。



開栓から1週間程度で飲み干しましたが、後半は辛さが和らいで飲みやすかったように感じました。




盛川酒造
呉市安浦町原畑44
代表:盛川知則氏
杜氏:盛川元晴氏
公式サイトあり


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古伊万里 前 全量雄町純米酒 無濾過生原酒 ★★
720ml 1,620円 リカーショップマエカワ@呉市海岸

ちょっと前に、こちらで見かけて気になっていたこのお酒。

このサイトって、どのお酒も美味しそうに紹介されていますし、珍しいお酒もありますので、定期的にチェックしているんですよ。

広島で買えるお店はないのかなぁと思っていたら、「呉で飲んだ」との情報を見かけ、聞いてみると呉市内の酒屋で扱っている事が判明。

早速、藤三光町店内にあるリカーショップマエカワに行き、購入してきました。



そのお酒は、佐賀県の酒蔵:古伊万里酒造が醸す、前(さき)という銘柄。

詳しいうんちく話は例のサイトに譲るとして、早速飲んでみましょう。





開栓初日の瓶口からは、甘~い香りが。

実際に飲んでみると、水のようにするするっとした口当たりで、甘さが喉の入口に滞留している感じを受けます。

するっとほのかに甘いお酒かなと思っていたら辛味が出てきましたが、この辛味がある事で少し喉越しが悪い印象を持ちました。

燗にすると辛味が引っ込んで、少し飲みやすくなったかな。





開栓1週間で飲み干しましたが、最終日はこぢんまりとした旨味と滑らかな口当たりのお酒に変わっていました。

期待しての購入でしたが、もう少し面白いところが欲しかったなぁ。


古伊万里酒造
佐賀県伊万里市二里町中里甲3288-1
代表:前田くみ子氏
杜氏:前田くみ子氏
公式サイトあり



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GOZENSHU9 SPARKLING ★★★
500ml 1,080円 石川酒店@西区古江西町



面取りを施された透明瓶に、ゴールドのラベル。

一目では日本酒と分からないかもしれないこのお酒は、岡山県の辻本店が醸しています。

主要銘柄は「御前酒」と「炭屋弥兵衛」。

今回飲んだ「GOZENSHU9」は、岡山県初の女性杜氏:辻麻衣子氏を中心とした若手蔵人9名で醸したお酒です。

特徴は、菩提酛という昔ながらの製法を採用したことと、酒米が岡山県産の雄町のみ使用という2点。

「9」のシリーズは数年前から時折購入していましたが、今回は冷やかしで寄ったつもりの石川酒店で出会ってしまい、購入しやすいお値段&飲んでいないスペックでしたので衝動的に購入してしまいました。



このお酒は強めの炭酸を含む「スパークリング」なので、開栓時に気をつけないと噴出してしまいます。

慎重にふたを開けては閉め、開けては閉め。。。



ね、しゅわしゅわしてるでしょ。



炭酸が上がることで、底に溜まっていた滓がお酒と混ざる様子を一枚。





「まるで、雪が降ってるみたいだね。」



とでも言えればカッコ良いんでしょうが、何度もこの儀式を体験していると、「はよ落ち着かんかい!」と多少のイラつきを見せてしまいます(苦笑)。



結局開栓出来たのは、開始から20分後でした。



ヨーグルトっぽい香りでしたので、甘酸っぱい甘美な世界に包まれるのかと思いきや、実際に飲んでみるとほんのりと甘酸っぱく、余韻はさらり。

松竹梅「澪」の味に似ているといわれればそうかもしれませんが、飲んだ後のナチュラル感は本酒の方が圧倒的に上でした。

ま、当たり前か(笑)。




辻本店
岡山県真庭市勝山116
代表:辻均一郎氏
杜氏:辻麻衣子氏
公式サイトあり



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阿武の鶴 上撰 ★★
1,800ml 1,800円 リカーショップミヨシ@山口県阿武郡



山口県酒造組合加盟25蔵の中で最後に飲むのは、日本海沿岸にある阿武の鶴酒造の阿武の鶴です。

ここまで長かったなぁと思いますが、未加盟の蔵をいくつか残していますので、コンプリートはまだ先の事。。。

年内には飲めるかなぁ。



さて、阿武の鶴の上撰ですが、常温で飲み進めてみました。



基本的にはさらりとしたお酒で、甘みの後に少しの辛味を感じるタイプ。

飲んでしばらくは舌先にピリピリ感が残ります。

盛り上がりに欠ける味・香りですが、案外悪くありません。

そして、食べ物との相性については悩む必要のないほど、何にでも合いそうなお酒ではないでしょうか。

まさにデイリーユースの1本。




阿武の鶴酒造
山口県阿武郡阿武町奈古2796
代表:三好新一郎氏
杜氏:-



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蒼斗七星 純米吟醸58 ★★★
1,800ml 3,240円 てらや@中区富士見町



先月飲んだ特別純米65が良かったので、別スペックを購入してみました。

違いは精米歩合(特純:65%、純吟:58%)だけかと思ったら、酒米も違うようでして、特純65は佐香錦(さかにしき)で、純吟58は神の舞(かんのまい)。

いずれも、蔵のある島根県で開発されたお米なんですね。





開栓初日。

特純65の記憶を思い出しつつ口をつけると、純吟58の甘さに少し驚かされます。

後を引くことなく、甘さが切れていくので、決してくどく感じることはありません。

口当たりの良さ、穏やかな香りは両者の共通項ですね。



温度が常温に近づいてくると、甘さは影を潜め、特純65にコクをプラスしたような酒質へとチェンジ。

飲みやすいお酒ですので、気が付けば随分と量を飲んでいたようです。。。



個人的には特純65のサラリ感が好きですが、これからの純吟58の変化(しばらく冷蔵保存)によっては、評価が逆転するかもしれません。




青砥酒造
島根県安来市広瀬町布部1164-4
代表:青砥幹彦氏
杜氏:青砥秀樹氏
公式サイトあり



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2014年04月04日 (金) | Edit |
ツイッターのアプリ経由での投稿やFBグループ内の投稿など、気を付けて探してみると、日本酒に関する投稿を見つけることが出来る。



銘酒中心に飲む方。

知られていない地酒中心に飲む方。

その飲み方は様々だ。



僕自身は、いろいろな種類の酒を飲むことが楽しい。

一般的な酒好きは手を出さないと思われる酒も、そういうところを突いて飲むのが面白いと感じている。

若干、コレクター的な趣向が強いのかもしれない。



さて、今月の掲載は7本。

笑四季のアンタイド赤ラベルが頭一つ抜けているが、三谷春も意外と良かった。



(評価は、なし~★★★★★。あくまでも個人の主観による。)



島の香 上撰 ★★
江田島市能美町 津田酒造 300ml 300円程度 蔵で直接購入

江田島市は、2004年に安芸郡江田島町、佐伯郡能美町・沖美町・大柿町の4町が合併して出来た新しい市だ。

島の形はV字。

合併前は、人差し指側が能美島で中指側が江田島と言われていたが、「2つの島が地続きなのか!」と他の都道府県からの転勤者に驚かれた経験がある。

江田島は、海上自衛隊幹部候補生学校や第1術科学校があり、その道がお好きな方には全国的に知られているだろう。

一方の能美島は、個人的には友人やクラスメートが能美島から広島市内の高校・大学に通っていたので馴染みはあるが、一般的にはマイナーな存在と思われる。



そんな能美には三高・高田・中町と比較的近距離に3つのフェリー乗り場があり、宇品行きの定期航路が運行中。

V字の付け根部分にある港を中町港と言い、当地には今回訪れた津田酒造(つだしゅぞう)がある。

創業は1892年(明治26年)で、120年超の歴史を誇る酒蔵である。

ここから先は推測でしかないが、江田島に海軍兵学校が移設されたのが1888年(明治21年)。

当蔵も兵学校近くにある「江田島銘醸」もその直後の創業と言うことは、兵学校移転による人口増加を期待しての創業なのかもしれない。



さて本酒は、蔵を直接訪れ購入。

4合瓶の原酒も購入したが保管に回し、小瓶の上撰を冷蔵庫で冷やした後に開栓してみた。

嫌な臭いや水っぽさ・変な後味はなく、旨味と辛味が同程度感じられ、飲みやすい酒質だ。

正直期待していなかったんだが、最近飲んだ上撰の中では上位に位置する旨さ。

なかなか良いじゃないかと思ったので、保管中の原酒が楽しみだし、今回は売切れで買えなかったにごり酒は来年買いに行こうと思う。







萬年雪 純米荒走り ★★
岡山県倉敷市 森田酒造 500ml 1,447円 平翠軒ネットショップにて購入

アリオ倉敷・三井アウトレットモールがオープンし、観光客等で賑わいを見せているJR倉敷駅周辺。

江戸幕府の天領だった頃の建造物が多く残る美観地区と共に観光の主要資源となっており、JR倉敷駅周辺の活性化が期待されている。

また倉敷市は、西日本有数の工業地域としても知られており、JFEスチールや三菱化学・JX日鉱日石エネルギーなどを擁する水島エリアや男子学制服の生産シェアNO.1の児島エリアなどはその代表格だ。



さて、萬年雪を主要銘柄に据える森田酒造が倉敷の地に創業したのは、1910年(明治43年)。

庄屋の生まれだった初代が、数ある事業の一つとして、酒造業を興したとの事。

蔵の経営はなかなかうまくいかず、危機に瀕した時代もあったそうだが、現在(3代目)の蔵元が発案した「激辛」や「荒走り」がヒットして息を吹き返したそうだ。



さて本酒は、平翠軒のネットショップで購入。

当蔵の酒は自身が経営する「おいしいものブティック平翠軒」でも購入が可能だ。

美観地区を訪れた際には、ぜひ覗いてみて欲しい。

酒飲み垂涎のつまみが多数売られているのである。



さて今回で3度目となる純米荒走りだが、初めて飲んだ時のシュワシュワ感とコク深さに再会したく購入してみた。

開栓初日。

ビリッと来る辛味が終始続く。

そして、つるつるした辛さの表面に米のコクと旨味と香りが乗っている感じだ。

少しバランスを崩すと味が変わってしまいそうな印象を受けた。

また、シュワシュワ感はないものの、フレッシュさはやや残っている。



冷蔵庫で保管し、次に飲んだのは開栓10日目。

初日の米感に期待して温めて飲んでみると、そこそこ膨らみ、冷たいよりは仕舞いの切れが良くなった。

このまま熟成させても良さそうだが、ツーフィンガー程度の残量なので、このまま飲み切ってしまおうかとも思案している。







三谷春 本造り 生 ★★
呉市倉橋町 林酒造 300ml 300円程度 蔵で直接購入

呉市倉橋町。

広島県最南端に位置する農業と水産業の町は、舟とは切っても切り離せない縁を持っている。

奈良時代には、当地は内海交通の要衝であり、738年に遣唐使一行が立ち寄った際に詠んだ歌が8首、万葉集に残されている。

中世の頃には倉橋島の東端:亀が首に海賊を取り締まるための拠点が設けられたとの事。

僕が学生の頃の亀が首と言えば、大型カレイが釣れるポイントとして知られていた。

江戸時代に入ると木造造船の発展とともに人口も増加。

大正末期から昭和初期には熱機関を併用した帆船の建造で最後の隆盛期を迎えたが、今では大きな産業としては成り立っていないようだ。



2005年3月に呉市に編入される前は、郵便番号上は大迫・尾立・重生・鹿老渡・釣士田など23の町域に分かれていたが、それらは全て廃止され、現在では倉橋町+番地で統一されている。

約20年前に足しげく倉橋へ釣行していた者にとっては、町域名で言われないとピンとこない事も多いのだが。



さて、そんな倉橋町の室尾という地に1806年(文化3年)に創業した蔵が「林酒造」だ。

主力銘柄の三谷春は、当蔵の酒が3つの谷から涌く水で醸されていることから、漢学者:坂井虎山が命名。

坂井は頼家とも関係があり、頼家の人々もこの地を訪れて当蔵の酒を飲んだとの事。

現在では医業を営みながら蔵も経営しており、室尾地区では医院やグループホームなど、多くの施設を運営されている。



今回は蔵に直接出向き、しぼりたて本醸造生原酒と本酒の2本を購入。

原酒の方は保管することとして、まずは本酒を開栓してみた。

終始ほのかな渋みを感じるが、生酒っぽい香りにするっと入ってくる旨味・酸味が絡んでくる。

これは案外悪くない。

少し空気に触れているとボディが太くなり、濃い口の酒に変わってきた。

室尾地区の裏にある袋の内湾で牡蠣を購入して帰ったんだが、さっぱり味の牡蠣だったため、酒との相性はなかなか良かった。







御幸 酒生地 しぼりたて ★★★
広島市西区 小泉本店 720ml いただきもの

蔵については、過去記事「小泉本店 訪問」を参照の事。

箱には「生詰」、裏ラベルには「生酒」とあり、一体どちらなんだろうかと思いながら、常温保存していた本酒を開栓。

初手では、生酒によくあるフレッシュさは感じられない。

しかしながら、米の風味が強めの酒で、これは案外旨いと感じた。

アルコール度数20度以上21度未満との記載があるが、そこまでの強さは感じさせず、先に飲んだ音戸の瀬戸の原酒と比べると、むしろ穏やかな部類ではないだろうか。



開栓3日後も常温で。

甘みを伴った米の風味と同等クラスの苦味が拮抗している。

しかし、アルコールのビリッとした刺激が仕舞いにいけば行くほど強くなり、ストレートでは飲みにくくなった。

しばらく常温保管して、様子を見ようと思う。







チーズとよく合うお酒 ★
兵庫県伊丹市 小西酒造 300ml 498円 ヴェスタ庚午@西区庚後南

自分の苗字が地名に使われていると、親近感が沸く。

広島県世羅郡世羅町がまさにそれで、小学校や市場の名前にまで使われているのだが、わが一族との関係性については全く不明である。

そんな世羅町には世羅ワイナリーというドライブスポットがあり、数年に一度訪れてはアスパラガスの天ぷらを食べるのが慣習だ。

ワイナリーを含めたせら夢公園は、セラアグリパークという会社が運営しており、どうやら本酒を醸す小西酒造が出資していることが分かった。



当蔵は1550年(天文19年・戦国時代)に、初代:小西新右衛門にて酒造を開始。

会社組織としての設立は、1933年(昭和8年)となっている。

小西酒造を創業した小西家は、当蔵のある伊丹市に修武館というなぎなた道場を開いたことでも知られており、この施設は日本三大私設道場の一つとされているとの事。



当蔵の主要銘柄は白雪。

これ以外にも焼酎・リキュール・ビールを醸造しており、ベルギービールの輸入やオーストラリアでの日本酒製造も行っているとの事。

なかなか手広く事業をしている蔵のようだ。



さて本酒は、偶然買い物に訪れたヴェスタ庚午店で見つけて購入した。

開栓初日。

フルーティという触れ込み通りの果実味は、ちと中途半端ではなかろうか。

口の中でコロコロコロコロすると、温度が上がったところでマスカット系の酸味が感じられる。

これとやや甘めの酒質が組み合わさってフルーティという表現に繋がったものと考えられるが。



スペックを見ると日本酒度は-20。しかし、数字ほどの甘さは感じられない。

松竹梅の「澪」の方がより完成度が高いように感じるが、しかし本酒のように、日本酒を飲む層を広げる取り組み自体には、大いに賛同したい。







EMISHIKI 特別純米 アンタイド赤ラベル 生 ★★★
滋賀県甲賀市 笑四季酒造 720ml 1,260円 てらや@中区富士見町

蔵については、2011年12月の記事を参照の事。

本酒は、中区富士見町の「てらや」に入荷したとの情報を知り、お店に訪れて購入。



冷蔵庫で冷やした後、開栓。

栓を開ける際にポン!と音が鳴り、少し期待が膨らむ。

わずかに青っぽい香りが立ち上がり、旨味・甘み・辛味がすすっと感じられるが、次第にその膨らみは小さくなり、仕舞いの水のような滑らかさに繋がっている。

口当たりの丸さとともに、先の三味がバランスしているのが特徴か。



二杯目でようやく微発泡に気付く。

栓を開けっ放しにしているからか、少し旨味が乗りとろんとしてきた感がある。

モンスーンから笑四季に入った僕には物足りなさもあるが、きちんと旨い酒だ。



開栓二日目。

酸を伴う旨味が、じゅん!と舌の上で膨張し、春野菜のような苦味を伴いながら切れていく。

少しの米感を感じたので、電子レンジで55度程度まで温めてみると、酸がすばやく舌先に感じられ、その後はたおやかな米感が訪れる。

温度が下がると次第にとろみを増してきて、笑四季は燗が良いのかもと感じさせる変化だ。

1月に飲んだサンライズよりも、やや洗練された印象のアンタイドの方が好みには合う。

そろそろ原点回帰で、今年のモンスーンも飲んでみようか。







白鴻 四段仕込み純米酒 活性生にごり ★★★
呉市安浦町 盛川酒造 720ml 1,680円 てらや@中区富士見町

本酒は、先に紹介したEMISHIKIアンタイドと同時に「てらや」で購入。

開栓に手間取るかと警戒したが、噴出すこともなくスムーズに開栓。

旨味・辛味・苦味が同じトーンで構成された味わいで、面白みに欠けるが旨いにごり酒である。

以前飲んだ火入れバージョンは、四段仕込らしい甘さが強調されていたが、本酒ではそのような突出した要素は感じられなかった。





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