2017年03月19日 (日) | Edit |
■今月のお酒
魯山人 純米ひやおろし
賀茂泉 純米吟醸生原酒 立春朝搾り
UMENOYADO LAB. 山乃カミ
白鴻 上等酒
白天龍 純米吟醸
天寶一 純米吟醸 生攻め





さて今月は、1月の遅れを取り戻すかのように6本のレビューをお届けいたします。

この中では、魯山人も良かったんですが、月末に飲んだ天寶一はお値段も安く(一升瓶2,160円)頭一つ抜けた旨さ。

久々のおススメ酒です。

一升瓶が買えたら、グビグビ飲んじゃってください(笑





(評価は、なし~★★★★★。個人の好みで評点を付けています)





魯山人 純米ひやおろし ★★★
醸造元:東山酒造(京都府)

魯山人 瓶

親戚から正月用に、ともらったお酒。

後から聞くと、某百貨店でセール品だったらしく、一升瓶が2,000円くらいだったとのこと。

いい買い物したねぇ(笑

開栓したのは1月の下旬で、飲み干したのは2月の初旬。

さてさてどんな感じだったんでしょうか。

常温保管からの開栓です。





魯山人 ラベル

香りからは、旨味と酸味がありそうなニュアンスが。

含みはまろやかで、まったりとした酒の旨味にピリ辛と酸味。

後口には軽い熟成感も見受けられます。

旨味の余韻は長め。

飲み進めると、加水感とほのかな米感が出てきますね。





喉を通り過ぎる際の抵抗感がないですし、とっても馴染むお酒。

こんなに馴染むお酒は久々でして、飲んだ量のわりには翌朝のダメージがとても少なく済みました。

これ、好きだなぁ。

魯山人 裏ラベル





賀茂泉 純米吟醸生原酒 立春朝搾り ★★
醸造元:賀茂泉酒造(東広島市)

賀茂泉 立春朝搾り29年

毎年恒例の立春朝搾り。

今年のはどんな感じだったんでしょうか、しっかりと冷やしてから開栓してみました。





賀茂泉 立春朝搾り29年 ラベル

ジューシー系の華やかな香り。

含むと、去年よりもジューシーな酒質。

二杯目からは炭酸のプチっと感が出てきて、味わいは甘・旨・酸な展開へ。

クドイとまではいきませんが、冷えてるほうが飲みやすいかもしれません。





開栓から10日経つと、ニュアンスは残ったままで香りが抜けた感じが。

時間を置いたほうが飲みやすくなるのは、昨年と同じ傾向でしょうか。

来年も、楽しみ楽しみ。

賀茂泉 立春朝搾り29年 たすき





UMENOYADO LAB. 山乃カミ ★
醸造元:梅乃宿酒造(奈良県)

梅乃宿 瓶

妻の直感で購入した梅の宿。

12度と低アルなのが気になりましたが、飲んでみなくては分かりませんしね。

ちょっとドキドキしながら、冷蔵庫から出したてを開栓してみました。





梅乃宿 ラベル

薄っすらとした香りの奥に、セメダイン的なニュアンスを発見。

含むと、つるんとした口当たりに、赤い果実のジューシーな甘さと酸味が軽めに効いている感じです。

そこに、僅かなセメダイン系のフレーバーが絡んできて、僕はちょっと苦手かなぁ。





低アルだけど原酒では無いので、加水感が強く、少しだけ良くなった順子(先月掲載)を飲んでいる気分。

今シーズンは、こういうの引き当てること多いなぁ(苦笑

梅乃宿 たすき





白鴻 上等酒 ★★
醸造元:盛川酒造(呉市)

白鴻 上等酒 全景

安芸津からのドライブ帰りに安浦を通ったので、駅近くのゆめマートに入り、地元流通メインと思われる上等酒を購入。

グレード的には普通酒で、糖類は入っていません。

さてさて、どんな感じなんでしょうか。

常温保管から開栓したのは、平成28年10月のことでした。





白鴻 上等酒 ラベル

まずは、穀物の香り。

糠臭さというほうが近いかもしれません。

含むと酸が立っていて、テイストは旨辛。

1,000円を切るお値段を考えると、まずまず旨いのではないでしょうか。





開栓から3ヵ月後。

50度に温めて飲んでみると、何ともいい感じの田舎っぽい熱燗に。

コクがあって、まったりと飲めるのがいいですねぇ。

試しに常温で飲んでみますと、スッキリとしていて飲みやすさもあり。

デイリーユースとして、ぬる燗でチビチビいきたいですね。

白鴻 上等酒 ラベル2





白天龍 純米吟醸 ★★
販売元:白天龍酒造(呉市)

白天龍 純米吟醸

白鴻と同じ呉市のお酒ですが、こちらは音戸大橋を渡る手前にある警固屋の酒蔵。

醸造は既に止められていると聞いています。

あまり目にする事のない銘柄ですが、イオンモール@府中町の大きなお酒売り場で入手。

数年前のアリスガーデンで猪口1杯飲んだだけでしたが、ようやく4合瓶で飲むことができます~





白天龍 ラベル

常温保管から開栓すると、瓶口からは穀物感が。

含むと、アルコールのツンとした香り。

そして、ぺタッとした甘さが続き、後口は辛く、アルコール感が強めに感じられます。

二杯目からはアルコール感が落ち着き、ポワンとした甘さが出てきました。





ドッシリとまでは言いませんが、なかなかボディのあるお酒。

少し飲み疲れるタイプでした。

白天龍 ラベル2





天寶一 純米吟醸 生攻め ★★★★
醸造元:天寶一(福山市)

天寶一 瓶

近所の石川酒店のブログに「かなりおススメ!」的な紹介のされ方をしていたので、一升瓶で購入してみました。

お店でも「美味しいですよ~」と太鼓判。

僕の大好きな「攻め」部分のお酒ですし、これは楽しみではありませんか~

冷蔵庫から出したてを開栓してみました。





天寶一 ラベル2

瓶口からは、なかなか濃厚そうな香りが。

含むと、山田錦100%のお酒らしい香りに、コクとキレが共存。

やばい、いくらでも飲めちゃう(笑

口の中で転がすと、ほのかな甘さが追加され、それを酸がきゅっと締める感じ。

僅かな苦味もいいですね。





天寶一ってそんなに飲んでいないので、昔飲んだ軽い酒質のイメージを引きずっています。

それを思うと、攻め部分ということもあって、確かに濃いですね。

久々のヒット!でした。

天寶一 ラベル





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2015年04月11日 (土) | Edit |
今月のお酒

■白鴻 特別純米 うすにごり生
■協会八號酵母
■菊姫 山廃純米
■梅乃宿 アンフィルタード・サケ
■金稜 本醸造初しぼり
■千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空
■久保田 千寿
■雨後の月 大吟醸 月光



今月の収穫は、久保田の千寿。

想像以上に旨く、ちょいと日本酒に詳しくなった人達は毛嫌いするでしょうが、一周した御仁達には是非飲んで欲しいと思いました。

案外旨いのよ(笑)。




(評価は、なし~★★★★★まで。個人の好みで評価しています。)





白鴻 特別純米 うすにごり生 ★★★
醸造元:盛川酒造(呉市)



白鴻を好きになったのは、ここ2年位の事。

以前は軽いお酒が多いイメージで物足りなさを感じていたんですが、最近は四段仕込が面白いですし、純米クラスのお酒も美味しくなったように思います。



石川酒店で見つけて購入したこのお酒はどんな感じでしょうか。

冷蔵庫から取り出してすぐに開栓してみました。





瓶口からは香りをほとんど感じません。

まずは上澄みだけ飲んでみると、チリチリッとした炭酸が舌で感じられ、後口は薄く延ばした砂糖水のようにほのかな甘みが続きます。

空気を含ませて飲むと、苦味や酸味が顔を出して、やや苦味が目立つ感じです。



濁らせてみたら、旨味と甘みはそのままに苦味が引っ込み、なかなか旨いではありませんか。

このお酒は、濁らせて空気含まずに「ごくっ!ぷは~」と飲むのが良いんじゃないでしょうか。







協会八號酵母 ★★★
醸造元:村重酒造(山口県)



数年前に一度、四合瓶を買って飲んだ事があるんですが、その時は熟成が進んでいたんでしょうか、どうも口に合わず良い印象を受けませんでした。

しかし、酒飲みの皆さんからの評判は良いんです。

これはもう一度飲んでみなくてはと思い、再度手に取ってみました。





瓶口からは、少しの埃っぽさと酸味を感じさせる香りが。

実際に飲んでみると、ほのかに山廃っぽいニュアンスがノイズに感じ、独特の酸に後口の丸さ。

口の中がさっぱりしますねぇ。



開栓2日目。

ノイズが減り、良いところが出始めた感じを受けます。

酸は、確かに癖になりそうなニュアンス。



開栓1週間後。

ノイズはなくなり、酸味が安定的に感じられます。

引っかかるところもなく、くいくいと杯が進むタイプのお酒になったかな。

特段旨いとは思いませんが、このお酒、好きですねぇ。







菊姫 山廃純米 ★★★
醸造元:菊姫酒造(石川県)



菊姫の山廃も、数年前に横川の某店で飲んで、ちょっと苦手に感じたお酒。

先日「酒の巣」で飲んだ山廃の無濾過が良かったので、ひょっとしたらと思い、再挑戦してみました。





まずは一口。

ん?

すっとスレンダーな旨味に、軽い酸味と後口に苦味。

あれ、全然旨いんだけど(苦笑)。



以前飲んだ時は、頭の中にノイズが走って冷え冷えでは飲めず、温めてもらって何とか飲み切ったんですよ。

今思えば、ちょっと熟成が進んだ山廃感が苦手だったのかなぁ。



開栓1週間後。

大きな変化は無く、喉をするすると落ちる菊姫。

これ、旨いわ(笑)。







梅乃宿 アンフィルタード・サケ ★★★
醸造元:梅乃宿酒造(奈良県)



僕の中では、梅乃宿ってどこか古臭い印象を持っていました。

そういう意味において、このお酒は、僕の梅乃宿観を変えてくれた一本。



しゃしゃっと書かれたラベルの文字に、「アンフィルタード・サケ」というネーミング。

いわゆる「無濾過」なんですが、このように書かれるとオシャレ感が出ますね(笑)。



冷蔵庫で冷やしての開栓。



瓶口からは、うすにごりの旨そうな香りが感じられます。

一口飲んでみると、とてもソフトな口当たりでして、含みにも余韻にも軽い甘みが。

これ、するする飲めるタイプで、酒が弱い人には飲みすぎ注意(酔います)、酒が好きな人にも飲みすぎ注意(すぐに無くなります)な印象です。



そういえば、3月はうすにごり系が多くラインナップされていますが、思い出してみると、それ系の酒の購入には妻が関わっているんでした。

あんたも好きねぇ(笑)。







金稜 本醸造初しぼり ★★★
醸造元:西野金稜(香川県)



香川県って酒造組合加盟の酒蔵が6つしかないんですけど、悦凱陣以外は飲んだ事がないのに今回気付きました。

地理的に近い印象を持っているので、ちょっと意外ではありますが、それと流通しているか否かは別ですもんね。



さて、この金稜はいただきものでして、確か現地にて購入した酒と聞きました。

誠にありがたいプレゼント。

常温保管から、早速開栓させていただきました。





瓶口からは米の香りがふわーっと。

実際に飲んでみても、米の香りと甘み、全体を引き締める辛さが目立ちます。

アルコール度数19度台の強さは口の中では感じませんが、胃に落ちた際、いつもよりも熱く感じるのはそのせいでしょう。



開栓1週間後。

辛さが少し減り、甘みが出て来た以外は大きく変わらず。

米感のあるコク酒タイプで、これはなかなか好みです。

まだ1合ほど残しているので、温めて飲んでみようかなぁ。







千代むすび 純米吟醸 しゅわっと空 ★★★
醸造元:千代むすび酒造(鳥取県)



千代むすびと言えば、「強力(ごうりき)」という酒米を擁し、コクのある野太い印象の酒。

冬の日本海の荒波にも負けない野太さが、強く印象に残っています。



だからでしょうか、石川酒店のブログで入荷情報を知った時は、イメージが違いすぎてちょっと笑いが出てしまいました。

この酒も妻からのリクエストに応えた形で買いましたが、それがなくても買っていたでしょうねぇ。



ちょっと楽しみに、冷え冷えからの開栓です。





トーンが低めの旨味に、軽い苦味。

そして、米の香りがふんわりと。

炭酸強めでドライな飲み口でして、低アルコール(と言っても12度くらい)という事を考えると、ワイン好きな女性狙いの酒と考える事も出来るでしょう。



公式サイトによると、酒米は山田錦との事。

どうせなら強力でチャレンジしてもらいたかったですね。(←興味本位)

そして瓶内二次発酵で炭酸強めなのにソーダ割を勧める当たり、ちょっとした矛盾を感じなくもありませんが、これはご愛嬌と言うことでよろしいんでしょうか(笑)。







久保田 千寿 ★★★
醸造元:朝日酒造(新潟県)



ちょっと酒に詳しくなると、この手の有名銘柄を避け始めてしまいます。

僕も例外ではありませんでしたが、最近はそういうのも飲んでみなくてはと思い、手を出す事もしばしば。



家で久保田を飲むなんて、何年振りでしょう。

東区中山にある酒屋で碧寿を買って以来ですから、約10年振りかもしれません。



さてさて、千寿はどんな感じなんでしょうかね。

常温保管から開栓してみました。





瓶口からは、わずかにツンとするアルコール感が感じられます。

実際に飲んでみると、薄いんですけど旨味のある辛口酒でして、やや端麗系の辛口と言うのが良いでしょうか。

飲む前の印象よりは良いです。



開栓1週間後。

米感とコクが増して、辛さは健在。

「おいおい、十分旨いじゃないか。」

そんな驚きと共に、久保田を舐めていた自分を反省です。

もう少し飲んでみたいので、誰か、萬寿下さい(笑)。







雨後の月 大吟醸 月光 ★★★★
醸造元:相原酒造(呉市)



図らずも、2ヶ月連続の雨後の月。

今回はいただき物でして、こんなに高いお酒をありがとうございます。

心して飲ませていただきたく、冷え冷えから開栓いたします。





瓶口からは、「あぁ、雨後の月だね」と思わせてくれるあの香りが。

一口飲むと、きれいな甘みと細い苦味が長く続き、軟水のような丸い口当たり。

この甘みが何とも言えず旨いなぁ。



徐々に室温に近づいてくると、旨味が出てきて切れも良し。

う~ん、流石の旨さですね。

脱帽です。



(了)


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2012年08月05日 (日) | Edit |
7月は7本。

先月、山口を攻めるぞ!とか書いておきながら、あまりにも暑いので今月は遠征を中止した。

その代わりに、岡山日帰り出張の折に四合瓶を3本購入し楽しんでみたが、これがなかなかの旨さ。

広島に入ってくる岡山の酒というと、御前酒(炭屋弥兵衛)、嘉美心、竹林、燦然などだろうか。60に近い蔵数がありながら、少ない印象だ。

広島の酒販店の方には、島根・鳥取・山口だけではなく岡山にももっと目を向けていただき、旨い酒を仕入れていただきたい。


(評価は★★★★★~なし 個人の主観による)



日下無双 純米 ★★★
山口県岩国市 村重酒造 720ml 1,380円 酒遊館@大竹市晴海町

蔵については2012年6月の記事を参照の事。

先月飲んだ生酒が旨かったので、火入れの方も購入してみた。

感想としては、生酒らしさがなくなり、開栓から日数が経つとともに仕舞の渋みが強くなるという事ぐらいだろうか。

個人的には生酒の方が好みに合うと感じた。







山猿 特別純米 山廃 ★★★
山口県山陽小野田市 永山酒造 720ml ?円 酒遊館@大竹市晴海町

山陽小野田市唯一の酒蔵として120年超の歴史を誇る永山酒造。

1887年(明治20年)に創業し、「男山」を主銘柄として昭和までの時代を過してきたが、平成になってからはワインや米焼酎も醸すようになった。

平成12年には自社栽培のブドウを使った「山口ワインカベルネソーヴィニヨン」を発売。

本酒は平成14年に立ち上げられた銘柄で、まだ新しい部類に入る。



本酒は、日下無双の純米を購入する時に同時に買ったお酒。

酒瓶を手に取り裏のラベルを見た時、「貴」で有名な永山酒造本家と何か関係があるのかなと思ったが、どうやら血縁関係にあるようだ。



さて本酒は、幻の米「穀良都(こくりょうみやこ)」を使った酒で、それ故かどうかは分からないが、辛口の中にもコクがあり穏やかな山廃の酸味とともに味を構成している。

開栓からしばらくは味が変わらなかったが、1週間が経過した日に突如変化した。

山廃の酸味が減退し、ヨーグルトっぽい乳酸系の旨味が台頭してきた。

なかなか面白い一本である。







梅乃宿 特別純米酒 ★★
奈良県葛城市 梅乃宿酒造 720ML 13??円 石川酒店@西区古江西町

蔵に関しては2011年11月の記事を参照。

本酒は乳酸系で面白いよとお勧めいただき購入した次第。



開栓後に瓶から立ち上がってくる香りは、乳酸系というよりも低音域の米の旨味を彷彿させるもの。

実際に飲んでみると、イメージ通りの米の旨味と乳酸系の甘酸っぱさが入り混じり、味わいとしては悪くないものの量は飲めない(飽きる)かなという印象を持った。

空気に触れている内に甘酸っぱさからやや辛口に味が転じ、少し飲みやすくなったように感じた。

もう少し切れが増すと個人的には評価が上がるかな。







賀茂鶴 辛口本醸造 ★★★
東広島市西条本町 賀茂鶴酒造 720ml800円台 スパーク@西区庚午北

広島の日本酒といえば「賀茂鶴」と言われるほどメジャーな銘柄で、お酒を大して飲まない方でも聞いた事がある酒造メーカーだ。

創業は1623年(元和三年)と古く、400年近い歴史を誇る。

1898年(明治31年)には日本初の動力精米機(佐竹製作所製)を導入、第二次世界大戦終戦後には雇用確保のためサイダーや酒粕を製造販売する「鶴屋」を設立するなど、その取り組みは様々だ。



ここ何年間で石高が3桁の蔵のお酒を多く飲むようになり、いわゆる大手酒造メーカー・酒造会社のお酒は避けるようになっていた。

しかし、昨年飲んだ松竹梅の純米生もとが思いのほか旨く、これは大手も少し飲み直してみなくてはと思い、本酒を購入した次第。



開栓初日は冷え切っていない温度帯で飲んだが、酒名が表すように確かに辛口。

仕舞には醸造アルコールの嫌なフレーバーも感じたが、意外と飲めるなというのが感想。

開栓4日が経った頃には、醸造アルコールの嫌な部分が減退し、むしろ旨味が乗ってくるというハプニング(?)に遭遇。

う~ん、賀茂鶴も侮れないなぁ。







作州武蔵 純米 ★★
岡山県津山市 難波酒造 720ml 1,223円 さけばやし@岡山市北区駅前町

本酒を醸す難波酒造は、1889年(明治22年)の創業。

JR津山駅から6km程の所に位置し、当地の一の宮である中山神社の門前に蔵を構えている。

創業時は鶴の井や灘正宗という銘柄だったが、2002年(平成14年)に勝山酒造より「作州武蔵」の営業権を譲り受け、現在に至る。

なお勝山酒造は岡山県真庭市の酒蔵で現在は廃業。

当地が剣豪宮本武蔵の出身地だったようだ。



さて本酒は、岡山市でも評判の高い「日本酒ばぁ さかばやし」にて購入。

詳しくは別の記事に譲るが、前評判通りの良い店だった。

味わいとしては、辛口でアルコール度数が表示よりも高く感じられるタイプ。

開栓初日がクタクタに疲れていたせいかもしれないが、飲み疲れるお酒という印象を持つに至った。

開栓から日が経っても大きな変化は感じられず。

武蔵の名ほどではないが仕舞の切れも感じられた。







大正の鶴 純米無ろ過生原酒 ★★★★
岡山県真庭市 落酒造場 720ml 1,300円程度 さかばやし@岡山市北区駅前町

作州武蔵と一緒に購入した酒。落酒造場は1951年(明治26年)に真庭市北房地区にて創業。

北房地区は蛍が特に有名で、蛍の見ごろを知らせてくれるホタルメールというものがあるとの事。

そしてヒメボタル、ゲンジボタル、ヘイケボタルの3種が生息しているそうだが、ゲンジとヘイケが共存しているなんて、なかなか面白い。



本酒を醸す落酒造場は東京農大出身の5代目が酒造りを担っており、石高は150石程度との事。

広島ではみかけないだろうと容易に想像できる石高だ。



本酒の特徴は、やや硬めの米の旨味と仕舞の酸。

香りは、開栓直後を除くと終始控えめで食中酒としての適正は非常に高い。

個人的には、天寶一の純米吟醸赤磐雄町(もちろん好きなお酒のひとつだ)と遜色のない満足度だった。

燗にはしていないが、温めると米の旨味が広がりそうな雰囲気を感じた。



酒米は備前朝日米を使用しており、これは以前飲んだ森田酒造場(倉敷市)の萬年雪あらばしりでも使われていたが、全国的には希少種と言ってもいいのではないだろうか。

このレベルの酒質を保ち生産量が増えると、ブレイクする可能性を秘めていると感じた。







大典白菊 生もと純米 無ろ過生原酒 ★★★
岡山県高梁市 白菊酒造 720ml 1,360円 さかばやし@岡山市北区駅前町

さかばやしで購入した3本の酒のうち、最初に購入を決めたお酒が本酒だ。

作州武蔵が辛口、大正の鶴が切れの良い食中酒だとしたら、本酒はつまみがなくてもぐいぐい飲める1本。



本酒を醸すのは、2007年に6代目社長の就任を機に社名を変更した白菊酒造。

元々は渡辺酒造本店として酒造をされており、1973年に渡辺酒造本店と仲田酒造・山崎酒造の3蔵が合同して成羽大関酒造として稼動し現在に至っている。



開栓初日から飲み切る5日目まで味わいの大きな変化はなく、一貫して心地よい甘酸っぱさが続く。

系統としては、栃木県の仙禽や福岡県の池亀・黒仕込が近いか。

冷えているうちは感じないが、少しでも温度が上がると、生もと由来とはっきり分かる酸味が顔を出してくる。

肉料理にあわせると面白いんだろうけど、あえてつまみ無しで飲むのが僕は好きだなぁ。





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