2013年11月21日 (木) | Edit |
みなさん、漆喰(しっくい)ってご存知ですか?

漆喰は、古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材として用いられてきた建築建材の事を指します。


※塗り方も色々。



日頃、漆喰と接する機会は少ないと思いますが、実は今、少し関わりを持っておりまして。



漆喰にも色々あるんですが、僕が関わっているのは自然素材だけで出来ている漆喰。

この漆喰は、消石灰(塩焼きの石灰や焼いた貝殻等)、海藻を煮出して抽出された糊、すさから出来ています。



また、これとは別に、漆喰風内装材と言うのもありまして、すさの代わりに化学繊維、糊の代わりにアクリル樹脂が使われたりするそうです。



漆喰は防水性、不燃性に優れており、調湿機能を備えた建材で、日本では縄文時代後期の遺跡で使用されたものが国内最古。

有名どころで言いますと高松塚古墳の壁画に使われていたりします。



そんな漆喰の原材料(糊)として知られているのが「銀杏草(ぎんなんそう)」。

東北から北海道を産地とする海藻で1~3月の厳寒期に採れるとの事。



勉強のために色々と調べていると「銀杏草」が食用である事が分かり、どうやらお手軽にネットで入手可能ということも判明。

そりゃ、食べるしかないですよねぇ(笑)。



40gで672円。

「ん、高いな。。。」とは思いましたが、取り寄せてみました。



まずは表から1枚。



「銀杏草」の文字の横に「福耳」とありますが、これは別名で、この他には「仏の耳」などと呼ばれたりします。

形がそれっぽいから、そう呼ばれているんでしょうねぇ。


裏のラベルも撮影。





これを一掴み器に移してみました。



乾燥した海藻のビジュアルそのもので、色はかなり濃い目のこげ茶色。

この時点では磯の香りがとても強く感じられます。



沸騰したお湯に軽く通してみました。

すると、少しだけ緑色が出てきましたよ。







水で軽く洗い、一口大に切ろうとしましたら、銀杏草の表面が滑りでずるっずる。

昆布なんて比じゃない位にずるっずるで、これだと糊として使えそうです。

「うわ~凄いなぁ」とつぶやきながら包丁でカットし、蛸ときゅうりと合わせて酢の物でいただく事に。





普通に二杯酢でいただいて見ましたら、どうも滑りが強いらしく二杯酢の味がしません。。。

ポン酢をザブッと掛けてみると、さすがに美味しくいただくことが出来ました。

ぬるっとした表面にこりっとした食感。若布と昆布を足したような食材という印象です。



続いては、うどんのツユにそのままポンと投入。するとツユの中で花開き、表面には少しの滑りが。

磯の香りが立ちますので、具材としては増えるワカメよりもいいのではないでしょうか。



しかし、昔の人って凄いですね。

銀杏草の滑りを糊として使うことを思いつくなんて。

僕たちは先人たちの知恵のおかげで生かされているんだということを、つくづく感じさせられました。

(2013.11)


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